矢晴の性格と攻撃性
矢晴の印象としては、性格は穏やかな人なのかなあ? と思っていた。のは、【第2話】で四階のことを『噂話でしか聞いたことのない――目の前に存在するとは想像できない――』『初めて会うタイプの人間だったからか――私の脳が少しバグったのだろうか』と語るところで。
四階みたいなのに、出会ったことのない状態。周囲は穏やかそう。類は友を呼ぶ、と考えると、本人も穏やかな人かな? と思えるわけで。
純が授賞式で見た古印葵もスピーチの内容も、自身の感性や感情を大事にする穏やかそうな人、という印象を受ける。
とはいえ、人間だし。
現状、矢晴は「穏やかな性格」とは言い難い程度に攻撃性が高いように思う。ただ、それはB誌での経験と病ゆえの人を信じられない、自身の心を守るための防御壁であって、攻撃は最大の防御を地で行く感じには思う。
純が鋭く、敵認定した相手だけに突き刺すような攻撃を繰り出すのに対し、矢晴は全方位ドーム状に棘を立てて、どこからも触れられないようにしてるなあ、とは思う。ただ、その棘ってドームの内側にもあるよね? みたいな。自分で自分を傷つけてくから余計に棘が鋭くなって数が増えて余計に傷ついて、という悪循環なんだろうなあ。と思う。
パーソナルスペースはもともと広めで、他者とそこまで親密になることもなさげ。だから、純みたいにボディタッチの多い、パーソナルスペースにどんどん侵入してきて0距離に詰めてくる人は苦手っぽいんだろうなと思う。
今は、純以外の人間と関わってないから、純にだけ攻撃性が向いてて、かなりしょっぱい対応してくれるわけだけども。【第13話前編・後編】にまたがる同居4日目の出来事で「純は信頼できる」と思ってくれたりはしてない、感じだよねえ……? とも思えるし、「信頼できるかもしれないけど、いつ裏切られるか」みたいに思ってのことかもしれないし。
あれだけ矢晴の病症を理解しようといろいろ調べてる純は、今の矢晴のしょっぱい対応とかは「信頼できるかどうか試されている」と認識して対応してるような気がするから、この先もツンケンされても『あそぅ…』って受け流してくれるんだろうなあ、という気はする。何から何まで矢晴が気に入るようにって媚び諂ってるわけじゃない純の対応が好き。
今んとこ、純に対して攻撃性が高い感じの矢晴だけども、この先どんな感じの関わり合いで元の性格に戻っていくんだろうかなあ? と気になるんだけども。そんなに穏やかな人じゃないのかもしれないな、とか覚悟しといたほうがいいんだろうか?
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