自意識過剰

 【第14話】に挿入される望海可純の「シヴァ・アンバー」3巻にて、矢晴に『似たような言葉で似たようなことを書いた覚えがある』と思わせたモノローグから考えると、古印葵の漫画は、「果てなく手の届かない幸福を求める欲深き人間」でも描いていたのかな? と思える。どんな恋愛漫画なんだろう……?

そこからの発展で、望海可純は「人間の幸福は空に無限に広がってるからさあ行こう!」みたいな感じだろうか。シヴァ・アンバー、王道バトル漫画だってけど、どんな漫画なんだろう……?

という疑問はまあ、そのうち、作中で答えが出てくるかなーと思うので、置いといて。

矢晴が『いやいやいや自意識過剰すぎる…』と思ったのは、『私の作品(アレ)への返歌……か?』と、『だからわざとこの巻だけリビングに置いたとか?』のふたつともにかかってるようにも思うんだけども。

「古印葵作品への返歌として描いた漫画を、矢晴に読ませたいから、わざと目につくところに置いておいた」というのはあり得ることだなあとは思うんだけど。

そう思ったことを自意識過剰と思ってしまう矢晴もかわいいなあ、と思って。自意識過剰すぎると思っているところも自意識過剰ではないかと思うのだけども。だんだん混乱してきた。

実際、純が、自分の漫画を矢晴に読ませるために「わざと」置いておいたのかはわからないけども、「矢晴が漫画を手にとって読んでいた」ところは見ていたのかも? とは思える。

そうでなきゃ『30分くらい前に出てったのに家から10分のコンビニにいるから立ち読みでもしてたのかなって思ってたら』と「立ち読み」という発想は出ないんじゃないかなあ? と思えて。「漫画を読む」ということに意識を向けさせたいからわざと立ち読みって言った、とかも考えれんことではないけども。

純ってどこからどこまでが「わざと」なんだろう。


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