A誌と古印葵

 古印葵のデビューは21歳で、A誌。

読切を毎年何本か載せてもらって、23歳と24歳で、単行本を1冊ずつ刊行。約400ページくらいはA誌で漫画描いてるわけで。単行本に収録されてないけど、雑誌には掲載された分もあるんじゃないかな? と思うと、もうちょいある気がするけど。

純が読んだ読切ではカラーページもある。カラーページあるってすごくない? すごいよね!? みたいなところに気づいて。純が読んだ読切は何本目の作品だったんだろう、と気になってきたりもする。

連載までは持たせてもらえてないけども、そこそこいい感じの待遇な気がする。

古印葵本人が『遅筆だし』と言っているのと、担当さんが古印葵を理解してた感じからして、担当さんがあえて連載を持たせなかったような気もしてしまう。

2冊めの短編集がその年の年末に賞を獲った、なら、そこから短めの連載で執筆ペースの様子見て、数巻分の連載を〜とかって担当さんも考えてたんじゃないのかなあ……? という気がしてしまうのだけど。

B誌で掲載なしからの2年ぶりくらいの出戻りですぐに連載枠もらえたのって、前担当さんが準備・根回ししてた連載枠だったりしない……? みたいな気がしてしまう。

A誌での古印葵ってのびのびと思うままに漫画描けてて充実してそうだったのに、矢晴がなんでB誌に行っちゃったのか、がほんとに謎で。ずっと考えちゃうんだけども。「純のデビューで打ちのめされて、同じ雑誌に載りたくなかった」って感じはまだ全然しないんだけど、後々語られたりするんだろうか……?

待遇も担当も良さげだったA誌をわざわざ離れてしまうってーと、やっぱり連載ちらつかされたから……? とは思える。受賞したことで気が大きくなっちゃった……? A誌の担当さんに恩仇してない? みたいには思ったりする。

矢晴はなんだか勝手に気負うところがあるような気がするから、読切しか載せてくれないA誌を離れてB誌で連載して漫画家として安定したら結婚、とか考えてひけなくなっちゃったとかありそうかなあ?

乗り換える(A誌からB誌へ)んじゃなくて、取引先を増やす(A誌とB誌と)方向に行ってれば、こんなことにはならなかったのに……。そしたら物語が始まらないので、困る……。ううん。


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