わかってるのかわかってないのかわからない

 純が、矢晴の気持ち(純が好き)をわかってるのかわかってないのかわからない。

【第3話】で、矢晴が『出ていけっていう空気を分かってたのか分かってなかったのか分かんない人だな』と思っているのと同じような気分になっている。

純って、わかりにくい人だよな……。

【第13話】の純視点でも、【第14話】の矢晴視点でも、矢晴が純への気持ちを自覚し始めて逃げ出しての行動の後、純の言動が「わかってやってる」なのか「わかりもせずやってる」なのか、わからない。

わかってる、なら。矢晴の望みを叶えようとしてる、ようには思えるかなあ? より親密に、恋人レベルに矢晴を受け入れるよ、という宣言での『ハグしに来なよ』『一緒に寝る?』なのかなあ?

わかってない、なら。曖昧にしたい矢晴にとっては、残酷な誘いに見えちゃうなー、と思って。矢晴は純が「わかってない」と思ってるだろうから、「なんでお前はそうやって、いつもいつも美味しそうな餌をぶら下げて私を惑わすんだ」とか思ってそうな気がする。

わかってても、わかってなくても、純は矢晴をなんでも受け入れてくれるような気はするんだけど、「完全にどっぷり行っちゃった後に、それを失うかもしれない恐怖」はずっと矢晴について回るだろうから、どっぷり行きたくても行けない気持ちはわかりすぎるし、「いつか失うのなら今!」みたいな感じになる気はするのよねえ。


コメント