心臓

 【第12話】で純に抱きしめられたり触れ合ったりのシーンを矢晴が思い出してるところで、どんと心臓が出てきてて。

【第14話】で矢晴の背中の蟲が、心臓をがぶりとしてて。

最初は、からっぽの骨に生まれた蟲が成長して、【第11話】のラストで、肋骨を満たすように爆ぜてて、心臓が出てきて。

心臓は、矢晴の気持ち、ハートだろうなあと思うのだけど、矢晴が生きてることの象徴の心臓でもあるのかなーと思う。この場合の「生きてる」は身体が生命活動を停止しないから惰性で生きてる、じゃなくて、矢晴自身の「生」への執着が芽生えたみたいなところで考えてる。

純とのふれあいで生まれた蟲、育ってきた蟲が、体内を満たして心臓が出来て。純への気持ち、恋愛感情を表すハートであって、また、生き始めた矢晴自身になるのかな。

と考えると、蟲が心臓を噛む(喰む?)このラストページは、矢晴が純への恋心を完全に自覚した、みたいなところではあるまいか? と思える。

そう考えると、不穏というよりも、キタキタキターーー! みたいに盛り上がってしまうのだけど、盛り上がっていいのかどうかはわからない。


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