純愛

 矢晴に対する純の愛情は、純愛であるのか。ボーイズラブとして恋愛関係に至るのであろうと思うのだが、ふたりの関係は“純愛”となるのか。

と、先に書いた二次創作(年越し)の裏バージョンを書きたい欲に取り憑かれながら、考える。

個人的には、ふたりにはがっつりめにいって欲しいわけだけども。純の名前が“純愛”の純だったりするのであれば、本編中にソッチ方面に行ってくれないんじゃないか……? という気もするし、読み始めた当初は、ソッチ方面に行くことによってふたりの関係や結びつきが浅く消費されるのはイヤだなあ……と思っていたりしたのだから、“純愛”であるならあるで、それも期待通りとは言える。

ソッチ方面がないからといって、「ブロマンス」とジャンル分けされるのは、甚だしく憤慨する案件にはなる。


矢晴は、ここしばらくの感情の動きや純への問いかけから察するに、明らかに純への恋愛感情を持ち始めているのだけど、純の恋愛遍歴や性指向がまったく見えず、「こいつ、恋愛できるんか……?」まで思い始めたし、純は矢晴への愛情を『これは慈愛』などとひどく歪んで表現しているような気がするので、余計に不安にはなる。

矢晴自身は「7年付き合った幼馴染の彼女」がいたわけだけども、矢晴自身がその子のことが好きで好きで付き合ったのか……というと、幼馴染というあたりで、「惰性で、世の中は異性と付き合うものだから」と流されていた可能性も考えてしまう。実はノンケじゃないんじゃない? という都合のいい疑惑を持ち出してしまう。

純は、名前の通りに、純粋な子かなと思っているのだけども、純愛の純なのかもなあと、思い始め、純の矢晴への対応は「献身的な見返りを求めないひたむきな愛」などの“純愛”の要件を満たすものだなと、考えたりした。

ただまあ、個人的に、「肉体関係をともなわない愛」の方面にいかれると、ちょっと残念な気持ちになってしまうな……と思ったりしている。


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