望海可純の漫画が

 望海可純の漫画が、ほぼ全編に渡って、もしくは、一部が「古印葵作品への返歌」だったとして、以前に貶し方で「ストーリーが面白くないとかは言ったことがないな、と思った。」と自分で書いてるんだけども、そりゃー、言えるわけがないわ、と納得した。謙遜でも「面白くない漫画」なんて言えるわけがないんだわ、と。

矢晴が【第14話】で「シヴァ・アンバー3巻」を読んでくれたから、純の漫画がちらっと読めたわけだけど、この、3巻の矢晴が読んだ部分だけで言うと、若干小難しくて、【第11話】で矢晴が純の漫画を評して『純さんの漫画は言葉が親切です』と言ったことに対して、ものすごい疑問を感じるようになってしまったのだけども、途中からテコ入れ的に言葉を易しくするようになったとかあるんだろうか……?

あと、純は、実際に自分の漫画で「古印葵作品への返歌」を表現することで、絶対に自分では『古印葵を紡げない』ってのを実践して理解してるってことなんだなーとも、思った。

古印葵の劣化コピーにもなれてないのをわかってて。でも、古印葵を取り入れた漫画は人気があって、売れっ子になってしまって。本歌である古印葵は売れてないし、消えちゃうし、世の中の誰も気づいてくれないし……って状況なら、『この世に納得いかない』ってなるなあ、ほんと。

ただ、この「返歌」として古印葵を取り入れてる漫画は、「望海可純から古印葵への個人書簡」にも思えて、そうすると読者を蔑ろにしてそうな感じはして、古印葵に怒られそうな気がする。

あと、純自身が「古印葵を冒涜した作品」とでも思ってる可能性とかもちらっと考えたりした。嫌われてるかも、って考えてるあたりで。

「返歌」として受け取られればなんの問題もないけども、場合によってはパクリ疑惑かけられて、炎上でもしちゃったら、漫画家としてもやばいし、担当や出版社にも迷惑かけるようなことしてるんじゃないのかなあ? と心配になってきた。


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