古印葵、漫画家復帰まであと11ヶ月

 【第14話】で同居1ヶ月目まで描かれたので、【第1話】の古印葵が『二年ぶりに漫画を描いた』というXデーまで、あと11ヶ月。

同居開始から激動の1ヶ月。たった1ヶ月でこの復調ぶりは、超展開とも思えたりする。きっちり酒抜いて、栄養状態も良くして、衛生的にも快適な環境で、すべてを受け入れる人間の世話を受けると、矢晴はこんなに回復してしまうのか。あんなだったのに。

同居初日には、純の漫画の手法の再現について慄き、漫画にいまだ未練があるところを見せ。

同居5日目には、純のネームを読んでアドバイスして、『まだ古印葵は死んでない』と純を感動させ。

同居6日目には、思考の共有で純の描いた絵に影をつけ。絵を描く楽しさを思い出し。

同居21日目では、やや反転して投げやりになったところ、純の言葉で踏みとどまったか。

同居1ヶ月目には、自身に言い訳しながらも純の漫画を読み始め。

『絵を見るだけ…絵を見るだけ…』と言い訳しながら、しっかり読んでるところがかわいいわぁ。ほんとに絵を見るだけだったとしても、これまでずっと漫画を遠ざけて来た人が、「漫画を手に取った」だけでもすごいんだもの。

漫画家復帰まで残り11ヶ月になったわけで。

先に望海可純の漫画を全部読むのか、他の漫画をゆっくりと読んでいくのか。漫画を読む楽しさを思い出してくれると、創作意欲が湧いてくるだろうから、どんどん漫画に触れていくことにはなると思うのだけど。

絵を描き出すのはいつからかなあ。ちょっと落描きとか、ちょっとスケッチとか。散歩するときにスケッチブックかクロッキー帳か持ち出して、公園で風景描いたり、人物スケッチしたり、するかなあ。海が描きたいとか言って、純に車出してもらってドライブデートとかして欲しいなあ。

矢晴が同居1年後に漫画を描いたときには、デジタルでタブレットで描いたのそのまま純に読ませてたから、タブレットのマンガアプリの使い方とかのレクチャーを純に受けるとことかあったらいいなあ。こっそりひっそり自分で勉強して描いてくれるのもいいけど。ドキドキワクワクしてる純が見たい。

漫画のストーリー考えて集中してる矢晴にそっと飲み物差し出す純とか。見惚れちゃってる純とか、見たい。

とか、考えてると、地獄めぐりしてる暇なんてどこにもないぞ? と思うのだけど。

純と一緒に寝るようになって、矢晴が感情ぐちゃぐちゃで情緒不安定にはなりそう。それに引き摺られて純が調子おかしくしたり? うーん。

いつでもハグ出来るようにって、純の仕事部屋に矢晴用のソファー置いて、矢晴がそこでだらだらしてくれたら、純は矢晴がかわいくて仕事が手につかなそうな……? わはは。

たぶん、こっから1〜2ヶ月はどかんと沈むかもなあとは思えるけど、どうなるのか、まったく予測できない。そしてだいたい私の予想と予測は裏目しかとってないから当たらないんじゃ。


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