ブーメラン

 純視点(3)の後編が待ち遠しくて、最近は純視点(3)を読んだ後、(1)(2)を読むということが多くなってて。【第13話】の冒頭の純が見てきた矢晴の姿を見るのが好きで、ついつい【第13話】を出してきて読んだら、そのまま純視点(1)(2)に流れていくというのが正しいか……。純視点3冊手元に置いてつらつらと読み返す。

【第6話】で、純が担当と食事して、四階の話になった時に『そういう人って治療が必要だと思いますけど…』『性格上自分から病院へ行くなんてしないんだろうなぁ』と言っているのが、ブーメランではないのか……? と思っていたりする。

純だって、「特定の相手にだけ態度がガラッと変わる」とか普通にあるじゃないの、古印葵関係で。とはいえ、外面巧妙だからそんなにあからさまに他人にわかるようなことはしてないだろうけども……。むしろ、その二面性がヤバいんじゃないのか……? という気にもなってしまう。

二面、三面あるのはまあ、普通だけども。人間だし。

四階の話してて、「治療が必要」とか言っちゃえる純の性格が心配になる。


矢晴と暮らしてて、負の感情に引っ張られて、あやうく矢晴を殺しかけて、病院でカウンセリング受けててなお、自分がどれだけ古印葵が好きなのか守ってきたのかを語っちゃうような、純の姿を想像してよだれ出ちゃうけど。いやぁ、そんなバッドエンドにはならないのわかってるけど。


純は、わりとというか、かなり“まとも”な家に生まれて、すくすくと純粋に育ってきてしまっている感じがするから、純自身は「自分は“まとも”」と思い込んでて、「社会不適合な“病気”は病院で治療すべし」みたいな考えがあるのかなー?

矢晴の病気のことを『病気のことは医者に任せるとして素人ができる範疇はと言うと』と専門に任せる部分と素人の自分の線引きができてるのはえらいなーとは思ってるけど。「“病気”は病院に行けば“絶対治る”」くらい考えてるのかもしれないなー、と思うと、【第12話】の矢晴が語る病気の話を思い出す。

矢晴の通院がここらへんのはずなんだけど、【第12話】で病気について語った矢晴は、病院に行った後なのか前なのか、気になるなぁ。「病院行けた(行ける)から、もう大丈夫」みたいな雰囲気を純が醸し出してるから、あの話したのかなぁ? と、気になる部分が増えてきた。


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