第6話の挿話

 またこの話をする。やっぱりこの挿話の存在理由がよくわからんちんになってはいるのだけども。

純の学生時代。就職がどうのというセリフもあるから、さすがに中卒に“まとも”な就職せっつくなんて非常識だろと思い「大学進学希望なのに、就職を強制されたのを苦に自殺した学友」かなー? と、高校時代なのかな? とか思っていたけども、それにしては、各種行事やクラスメイトのセリフが幼いな、とは思っていて。頂いたコメントで「中学の」と言われて、やっぱりそっちかー! みたいな気分になった。

高校生だったら8年前くらい、中学生だったら11年前くらい。記憶の希薄さからも中学時代っぽいし、いろいろ幼い。

挿話の理由としては、純が身近で「普通に生きていた人がある日突然、いなくなる」という経験をした、「思い悩んでいても身近に心の内を話せるような人が居なければ、助けがなければ、人は自らの手で命を断つ」ということを純は知っている、とかなのかなぁ? とは思う。あと、物語中の「死」の象徴を示すような。

ふつうに必要な挿話なんだろうなと、思うのだけども。

矢晴を膝枕してるシーンと純の決心はとても好きだが、その直前の「知ってるか?」とこっちに飛び出してくるのはキツイなあ……と思いながら読んでいる。

膝枕のシーンの後、狂気にまみれた思考で矢晴を超絶怯えさせる言葉を『これが一番』と差し出している純もかなり好き。

で、【第13話】の回想部分で、翌日、再訪した純が、異常なほどに常識人な思考と言動してるところが、ちょっと違和感を醸し出してしまうな……という気分にはなる。やっぱりあの狂気、徹夜のテンションも手伝ってたよねーとは思うんだけど、常にそんな感じの狂気がまとわりついてると、いいのになと、思っている。


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