しおしおのぱー
真摯に訴えて振り向かせた矢晴の顔を見て、純がどんどん萎々としていくさまが……情けない。
矢晴はまともに見ないで勝手に膨らませてしまった純の姿に怯えてたり、苛まれたりしているけども、純は、なんで直視した矢晴の姿に萎々としていくのか。自分で顔を見ろと言っておきながら、なぜ、純は視線を床に落とすのか。
前日夜に考えていたことがまったく生かされていない。言葉で訴えて、思った反応が得られなかったからとしょんぼりするなんて。
そこはもう、振り向いた矢晴に、“慈愛”にあふれた笑顔でも見せておく場面だったろうが! と思ってしまう。
とはいえ、180オーバーの大きな男の子が、好きな子前にして萎々としているさまは、はたから眺められたら、とてもかわいいなと思ってしまうが。
このシーン、純が何を思って、矢晴の視線にどんな感情を読み取ってしまったのかも言葉では描かれないから、純が何を考えてるのかもわかんないんだけど、【第13話 後編】は全体的に、純が何を考えてるのかわかりにくい。
純視点の話なのにわかりにくいとはなにごとか……という気分にはなる。なにも考えてないのかもしれない。内側を隠しているのかもしれない。
純の気持ちがわかりやすいのは同居21日目の矢晴の話を聞いて怒るシーンではあるけども、そんな事言われたらそりゃ怒るわ……と思う。ここのシーン、矢晴が何を思ってそんなこと言ったのかが知りたい。
(またここに着地してしまった……囚われ過ぎである……)
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