綺麗な世界

 これから先の矢晴に見える綺麗な世界には純が居てほしい。居るだろうけど。

純が古印葵の漫画について『きれいで寂しい世界の中で情動が夏のアスファルトの陽炎みたいに揺れてる』と表現したように、矢晴に見えてた世界は綺麗だったんだろうなと思う。寂しい世界なのは矢晴の本質でもあるのだろうし、読んでる純の本質でもあるんだろうなと思うのだけど。

E・B大賞の授賞式で『――きれいだな忘れたくないなと思ったものをカメラで撮るのが日課で』とスピーチしたように、また写真を撮るのを日課にしてくれるようになると思うし、そのきれいなもの、忘れたくないものには純がたくさん居たらいいなと思う。純との日常を忘れたくないと写真におさめてくれたらいい。記憶にも焼き付けて欲しい。

矢晴が撮った純の写真が見たいわぁ。


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