相互理解

 同居21日目に、矢晴が純に話していた「相互理解について」。話の全容は見えないので、こじつけにも程がある、というような話になってしまうのだけど。

【第1話】最終ページ、粗相をして、純にベッドから落とされ、布団をかぶって泣いている矢晴に純がかけた『そんなことないって! 叱らないよぉ 当たり前だろ?』『だって』『私は矢晴と同じ辛い目に合ってないんだから……』と、初見から、「優しい言葉だけど、矢晴にはけっこうきつい言葉なのでは……?」と思っていたわけだけど。

その前日、矢晴は純へのなんらかの気持ちに気づき、自身が知らないなにかになることに怯えて、逃げ出して、酒を飲んだわけで。

この日、飲んでしまったアルコールの影響で、動けず、朝に起こしに来た純を『昼まで寝かせて』と追い返し、数時間ベッドで過ごし、動けずに粗相した。昼に起こしに来た純が、匂いに気づいて布団を剥いで、粗相していることを確認して『一緒に風呂に入ろう』と言って、さらに泣いている(のだと思うが、うめいているのかもしれない)矢晴に先に示した言葉をかけているわけだけども。

素直に解釈すれば、「矢晴が以前に話してくれた「相手の環境を想像する」ことをして、かけた言葉」になるのかなー? と考えてみた。

ただ、矢晴の「逃げ出した理由」「酒を飲んだ理由」までには思い至らない(思いもよらない)感じがすごくして。やっぱり純はわかってないかなーと、思う。

「なんで飲んだの?」なんて理由を聞くこともしないだろうなと思うし。聞かれたところで矢晴は答えられない気がするし。

じれったいな! もう! みたいな気分になってきた。


コメント