期待
矢晴は純に【第4話】で『私はもうなんでもないなんにもない人なんですよ』『だから私になにも期待しないでください』『ファンって言われてももう私からは新作は出てきません』『古印葵は死んだと思ってください』、【第8話】で『私は期待するほどの人間じゃないです』と言っていて、さらに【第10話】の妄想の中の純の顔に『これだけ援助してやってるんだから感謝しろ言うことをきけ反抗するな期待通りにしろ従順でいろ』と書いている。
「期待されたくない」というのは、本心だろうし、期待されるプレッシャーはストレスになって病みを加速させるんだろうなと思うのだけど、反面、「何者かでありたい」「期待に応えられる人間でありたい」という気持ちもありそうかな。
矢晴は自分のことを「期待に応えられないダメ人間」って思ってるんだと思うのだけど。純に『人間らしく振る舞わなくていいですよ!』って言われてるのにー。
純は、過度に期待してないと思うのだけど、矢晴も純もなにかしらの期待は心に持ってるとは思う。どんな些細なことでも期待するのが人間で、その期待すること自体が報酬系へのご褒美だから。
矢晴は、純の家に住むことで病気が治るのを期待してしまっているから、たった4日で「治らないなんて絶望的」とか考えちゃう。
純は、古印葵の復活を期待してるし、それが叶わなくても矢晴が快方に向かって幸せになることを期待している。それが純の「祈り」なんだろうなあと思うのだけど。
その「祈り」という「期待」に対して、「一向に世界が綺麗に見えない、やっぱり私はダメ人間」みたいにほんの数日で矢晴が言い出しそうな気がしてしまう……。だから結果を求めるのが早すぎなんだってば! みたいな展開くるかなー?
コメント