恋と愛
【売れうつ】は【創作BL】なので、男性同士の恋愛模様が描かれるはずなのだけど。
矢晴は「7年付き合った彼女」がいて、純はどっちかよくわかんないけど、矢晴が【第12話】で脳内再生してる純の言った『妹だときっとかっこつけちゃうから』の「妹」を強調して考えてたあたり、矢晴は純のことを「異性を意識する人」としてとらえてるのかなー? とは思う。
矢晴はノンケで、純もノンケだと思っていたら、矢晴は純への気持ちに戸惑うし、純に受け入れてもらえない気持ちだろうと封印したくなるし、そんな気持ち抱えたままじゃ辛いだろうから『曖昧にしたい』んだろうなあ、って感じはする。
このふたり、どういう感じでどうやってくっつくんだろう? というのは読み始めた当初から思っているけど、物語冒頭で描かれた同居1年の時点で、そんな気配はなさそうな……? いやまあ、そんな初っ端からネタバラシみたいにしたら、出落ちになるか……、と思いつつ、でもやっぱりまだなのかもしれない、とかぐるぐる考える。
恋と愛、恋愛、がよくわからなくなって、辞書の語釈を並べて読んでもよくわからない。いいからくっついて好き好き言いながら、イチャイチャしてくれ! と思ってしまう。
【第12話】で矢晴が自覚し始めた気持ちは、「恋」かなーと思うのだけど、純の家という安全な場所と、純の愛という大きな繭に包まれて育って、純を恋い慕う心になったんじゃないのかなー、とは思うけども。
純はもともと最初に漫画読んだ時から古印葵に恋してたよね、とは思うのだけど。今は矢晴に対して「慈愛」で包み込んでいると思っているらしい。私はそれはちょっと信じられないのだけど。「慈愛」なんておきれいなもんか、と思いつつも、それでも純はちゃんと矢晴を大事にしてくれる。恋愛的感情から大事にしていると言うよりも、今は介護・看護・療養って方面でしかないみたいではあって、純の気持ちは見えない。できれば早めに純の気持ちを知りたいので、できれば今回の純視点の後編に描かれたらいいなと、切に願う。
健全に恋愛しようと思ったら矢晴がまずは元気にならないと、とは思うから、純にはがんばってほしいと思うけど、矢晴が純に信頼を寄せるようになると、恋愛よりも依存のほうが先に来そうな気もしてしまうし、依存だったらまだ元気になれてないということで……。ぐるぐるしてしまう。
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