純の古印葵への信用度

 純の古印葵への信用度はかなりのもんではないかと、ふと思った。

【第8話】で眠っている矢晴を置いて買い物に行っているところで。

初めて読んだ当初は、「矢晴をひとりぼっちで置いていって矢晴の身が心配じゃないかな?」とは思っていたのだけど、何度も読むうちに別のことを考え始めた。

純に防犯やらなんやらの意識がまったくないわけではないのは、【第4話】【第7話】でわかる。【第8話】では、「憧れの古印葵」であることしかわからない相手(とはいえ、矢晴には記憶はないが、居酒屋でかなりいろいろしゃべってるのでそれなりに人間性を知っているとは言えるのだが)を、眠っているとはいえ、1人置いて買い物に出れるものかどうか、というのが、防犯的な部分で気になり始めた。

普通に他人を信用できない・用心するタイプであれば、「不在中に金目のものを盗まれるかもしれない」とか「不在中に家財を壊されるかもしれない」など考えてもよさそうなものだなと思うのだけど、純は「憧れの古印葵だから、もしそうされたとしても、問題ない」くらい考えていそうな気がしてしまう。これは信用なのかどうなのかわからないくらいだけども。

たぶん、純はそんくらいのレベルで古印葵である矢晴を信用してる気がするんだけど、現状、矢晴は純を信用してくれてないのが切ないなあ。


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