寒そう

 純に掃除されちゃった矢晴のアパートの部屋は、これまで矢晴が過ごしてきた部屋よりも一層寒かっただろうなと思う。

暖房器具のなさそうな部屋でもともと寒そうではあるけども、ゴミで窓が塞がれてたから窓ガラスから伝わって部屋の空気を冷えさせる冷気はそこまでひどくならなかっただろうし、ゴミの体積によって冷える空気の量も少なかっただろうし。とはいえ、本気の冬は厳しそうではあるけども。

そう考えると、純の再訪時の矢晴は、「眠れてない」「空腹」「妄想強化」に加えて「寒い」というのがあって、そりゃもう、まともな思考、判断はできそうにないなと、さらに納得してしまう。

その後に純の家でお風呂に入って温まって、お弁当とピザを食べて満腹にして、ロボット掃除機に追いかけられてちょっと運動して、クッションで気持ちよく眠ったら、妄想もとけるわねえ、と。

あの、『……おかえり』『ただいま』のシーンがたまらなく愛しい。そして純の『こんな日がずっと続いたらいいですね』という台詞が、【第13話】を読んだ今、また純の気持ちを思うと、泣けてくるし、その後再び眠りに落ちた矢晴を撫でる純の手が、もうもう! 素敵だ。


たぶんお弁当は矢晴の家で食べてるんじゃないかなーと思える。純に妄想から引き戻してもらった後、とにかく食べてってお弁当もらって、そこそこの思考力が戻ってお風呂屋さんの話して、休みだって、だったら家のお風呂どうぞ、最近シャワーヘッド変えたし使って〜って話の流れだったかもなあ。


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