参考
純が古印葵を褒めた時に【第3話】『ここでこの絵を挿入するなんてどうやって思いつくんだろうってところが本当たくさんあって何を参考にしてるのかってすごく気になります』という言葉が、わりとずっと気になってはいて。
純は「何を参考にしているのか気になる」と言うけども、矢晴はなにかを参考にしているのだろうか? と。
純が創作物を分析して手法を自作品で再現したり、物語をピタゴラスイッチ的に構築しているということを考えると、自作品は「何かを参考にして作り上げている」のだろうなと思えるわけだけど。
だから、古印葵が「参考にしているもの」が「気になる」のだろうなと。それを知れて取り入れることが出来たら近づけるかもしれない・分析できるかもしれないくらいの目算はありそうだけど。
私はむしろ、「何をどうしたらそんな表現が生まれてくるのか、頭の中を覗いてみたい」と思ったりはする。「どんな発想の出発点と経路があって」「どんな蓄積をしたらこんなふうに出来上がるのか」みたいな。この場合の「どんな蓄積」が純の言う「何を参考に」に当たる気はする。
「本人の生来のもの」に「本人が選んで蓄積してきたもの」が発露して昇華されて「作品」になる、とは思っているのだけど、「蓄積」だけを見た・知ったところで、全容はわかんないしなあ……。
古印葵は何かを参考にして画面構成してるわけでもない気がするしなあ。
そこらへんが純が古印葵の底が見えないと惹かれる理由になる気はするし、分析できない要因なんだろうなと思うけど、考えれば考えるほど古印葵、恐ろしい子……みたいな気分にはなる。
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