矢晴の彼女
純と矢晴の幸せを願う身としては、そしてまたBL好きの身としては、この矢晴の“7年付き合った彼女”の存在は邪魔でしかないんだけども、受賞をピークにどんどん病んでいく矢晴を数年支えてくれた“彼女”は、十分がんばってくれたんだなあと思う。
B誌に見切りをつけるあたりの意思決定に関与したかもしれないな、と思うと良いことをしてくれたなと、勝手に称賛してしまうが、A誌に戻ってからどんどんひどい状況になっていく矢晴には耐えきれなかったのだろうなと思う。
矢晴がB誌からA誌に戻っていなければ、純との接点のないまま、矢晴はひっそりと漫画家をやめていたんだろうなあとは思えるけども。A誌に戻ったばっかりにこんなことに……と思うと、矢晴の人生にとってどっちがよかったのだろうか……とは思う。
矢晴が順調に漫画家として安定していったら、“彼女”と結婚していただろうし、完全に病む前、矢晴が漫画を続けることをやめていたら、就職して“彼女”と結婚する方向の人生になっていただろうなと思うと、純の出る幕は完全になくて。
などなど考えていると、ちょっと複雑な気持ちになってしまう。
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