骨を拾う

 「骨は拾ってやるからな(物理)」じゃねえんだよーーーー!

と、今回の純の話を聞いてて思ったわけだが。いやまあ、当時の純は子供だから、言葉を直接受け取っていてもおかしくないけどもだ。

おかしいわ。

『キツい洒落』とか『常套句の冗談』とか、何言ってんだこいつ感がしてしまって。

「父親と友達の遠慮のいらない信頼関係」が羨ましかったのかどうか……。

「う」の後に続けそうで止まってしまった口の形は「ら」っぽくはあるけど、「うらやましい」も「うらめしい」も「ら」だった……。

そんな仲のいい相手が欲しい、という思いからだと、古印葵へはすでに崇拝入ってるから「気の置けない親友」には初手からなれんこと確定しちゃってるんだけどもさ。

自分の父親に「死んでもいい」って言い放ったその友達が「うらめしい」なら、ちょっとわかる気はする。でも、それだと、“慈愛”に繋がらない。

純が自分を騙して、「父親と友達の関係は羨ましいもので、死ぬまで死んでも孤独でなくなる約束をしていたから、幸せで素晴らしいんだ」みたいに思い込もうとした、のかもしれない。純は思い込みの激しい子だから。


そも、純は、古印葵の孤独を癒やしたい、孤独で逝くのを阻止したい、という思いからの『孤独でなくなる約束』ではなかったのかとも思い。

これでは「純が孤独でなくなるために、矢晴を利用している」状態になってしまうではないか、と思ってしまった。まあ、そうなのかもしれない。どうなんだろう……。


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