支配欲

 はてさて。

純の行動、思考が矢晴の言う「支配欲」であるのかどうかは、はなはだ疑問で。

私が【第15話】の矢晴の言葉のなかで、納得のいかない部分が、この「支配欲」と断じた部分。『執着の過ぎた好意』については、諸手を挙げて激しく同意するのだけれど。

純の「死ぬまで孤独じゃなくなる約束」は「一生一緒にいたい」ということになるから、『逃したくない』部分には該当する。

「逃したくない、だから、逃げられないように支配する」「自分から逃げていかないように甘やかして堕落させる」というような論理構成になるのかな? と思うんだけども。

「支配されてるから逃げられない」と矢晴が思い込んでるだけにしか思えないのは、私が純の純粋な古印先生ラブな部分に同調してしまっているからだろうか。純を好きになってきている矢晴がその恋心を否定したくて詭弁を弄しているようにしか見えないんだ。

「支配欲」という言葉に対して、矢晴と私の辞書に乖離があるなあ、とも思う。

「ずっと一緒にいたくて、大好きだったら、それは恋」くらいに簡単に言ってくれればいいのに、矢晴の言葉は難しいったらありゃしない。


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