古印先生の新作
【第15話】ラストページの純の『私』『それがいいな』に続く言葉が、「古印先生の新作」だったら……と、考えてしまって、若干の恐怖に怯えている。
2次元でしか抜けないから2次元に持ってきて欲しい純 vs 肉欲を満たしたくて焚きつけようとした矢晴、とかの図式になってしまったら……。ドキドキ。
襲われるかもってあんなに怯えるわりに、なぜ、純にそれは性欲だと断じてしまったのか……その結果、襲われるかもと思わないのか? むしろ襲われたかったのか?
結局のところ、やっぱり純と古印葵と矢晴の三角関係の様相にはなりそうな本編だったと思うのだけど、純が純潔でヒャッホイまでしてしまった本編だったけど。
純は別の意味でも純潔で、自身の内面にある残酷さから目を逸らす程度には純潔を保とうとしている感じはあるはある。子供時代から内面的に成長しないようにしてる感じもある。「父の死とその友人」のエピソードで受けた純の気持ちは純自身が改竄して美談にしようとしている節もあり、それ故成長できないのかもしれない。
純は自分の内面を分析しようとしないらしいのは、自分の内面の“汚さ”を直視したくないからっぽいし。古印先生の漫画が分析できないのは、純の内面に深く関わってくる表現だからなんだろうかなあ、とは前から思ってたけども、やっぱり純の内面を抉ってくる、誰も触れない、自分でも触れられないところを触ってくる、暴いてくるのが気持ち良すぎるのだろうなあ。そりゃもう替えが利かない。
そして今、これ以上手に入らないと思ってた古印葵の新作が漫画の形をしてないけど目の前にある感じではないだろうか、と、思ってしまった。
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