2次元と3次元

 純はこれまで2次元でしか抜いたことがないオタクだと言い。そも3次元に興味がない、恋愛対象でない、そもそも恋愛するのかあいつ……レベルで。でも、古印葵にはずっと恋してただろ、というのは譲れないが。

いやもうなんか、純、抜くのか……と感慨深くなったりなんかしちゃったりしてるけど。

矢晴が悪口雑言でまくし立てたけども、その言葉の選び方組み立て方は、まさに古印葵で。

純にとっては古印葵の漫画(2次元)が矢晴の生身(3次元)に飛び出してきた感があったんだろうかなあ、と考えたりしている。いやもう、授賞式の時点で生身の古印葵に恋してるだろ。

矢晴の漫画読んで『夢みたいに気持ちいい』って言ってる子に、古印葵が紡ぐ言葉で罵ったら、そりゃもうハアハアしちゃうだろ……。とか思うと、『それがいいな』って「もっと罵って」に思えてきちゃった、わはは。

純が古印葵に恋してるとしても、それが必ずしも自身の肉欲に直結はしてなかったのを、今回矢晴が回路繋いじゃったのねえ。

矢晴的には、純の行動が「慈愛なんて程遠い支配的で気持ち悪い性欲でしかないんだよ」と吐き捨てたつもりかもしれないけど、ふつうに純の官能スイッチ入れちゃってるんだよなあ、と。あーあ、やっちゃった、矢晴ー。

矢晴が純のことを性的に意識しちゃってるのを誤魔化すみたいなところもあったかなーとかも思ったりする。あの蟲のぐるぐるお目々で。


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