記憶の書き換え

 矢晴が、【第15話】で『怖いお前は私の勘違いだって』『騙したな』と、言っているのが、【第13話】の純との記憶の擦り合わせで、【第7話】の矢晴の記憶は、【第13話】で純の記憶と擦り合わせて、「純は嘲笑わない、怖くない」に直されたのを、純が「人為的に記憶を植え付けた」としている感じで。

もはや、どれが真の記憶か、わかんないけども。

情報源感作の論文を機械翻訳でざっくり読んだ程度だと、「人為的に記憶を書き換えても、正しい記憶の情報を与え続ければ、偽の記憶は真の記憶に戻すことができる」「真の記憶は人為的に記憶を書き換えても、不変」ということらしい。定かではないが。

ここで私個人が興味深いなと思ったのは、「偽の記憶を戻せるかどうか」の実験をするために、「偽の記憶を植え付けることが出来ている」ということだったけども。その偽の記憶はどうやって植え付けたんだ? というところが気になった。

矢晴が記憶を反芻しすぎて怖い記憶にしてしまう、というのは本人がそのように語るから、そうなんだろうなとも思うのだけど。

すでに、矢晴も純も「信頼できない語り手」になってしまっていて、どっちがどうなの? とはなってしまっているのだけど、今回の矢晴の『騙したな』に関しては、その直前のぐるぐる蟲の目を考え合わせれば、矢晴の被害妄想だろうな、と思う。


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