愛しい人
純にとって矢晴は生涯かけて愛しい人なんだろうかな、と、【第14話】のタイトルを眺めて考える。
純が矢晴のことを「君」と呼んだことにえらいこと滾ってしまうのも、「君=恋人、愛しい人」という印象を持っているからではあるけども。
「ベイビー」と相手に呼びかけるのであれば、それは「愛しい人」「私の愛する人」といった意味合いになるわけだし。
純の話した『人間ってみんなもともと子供だろ?』『子供の性質は人間の持って生まれた性質だよ』『性質は成熟過程で薄まりはしても消えはしない』『みんな死ぬまで持ってる 君も私も』というのはタイトルの【一生・ベイビー】で、「人間は一生赤ちゃん(子供)」であろうけども、純の矢晴への気持ちだったりするでしょ? でしょ? と、押し付けていきたい気持ちになる。純にとって矢晴は「mon bébé」でしょ! ねえねえ!
と、どんどこ勝手に盛り上がっていくのだけども、今のところ、純から矢晴への恋愛的な感情って巧妙に隠されてるんだよなあ……。矢晴から純への恋愛的な感情は矢晴が曖昧にしたいくらいにどんどこ盛り上がっていってるけども。
純が矢晴のことを好きって言っても、どうしたって間に「古印葵」がはさまるし。矢晴は素直に受け取れないだろうし届きそうにない気がするし、読んでる私も、「それは矢晴がということなのか古印葵がということなのか」と悩んじゃうような感じだからなあ……。
純は「矢晴の外見がかわいくて好きで、古印葵として描き出す世界が好き」なだけだとは思うのだけど。
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