一緒に生きる人が欲しい
純の欲望として明示されたのが『一緒に生きる人が欲しい』
なんかむしろ、それを素直に矢晴に伝えていたら、もっと違ったんでないのかい? 矢晴に無駄な恐怖を与えないで済んだのではないのかい? と思える。
むっちゃ可愛らしい健気な欲望。
死んだ後も安心とか、死ぬまで孤独じゃなくなる約束とか、ずーっと死がまとわりつくような言葉や約束じゃなくて、「私と一緒に生きてください」って言うだけで良いのでは……? とすごく思うんだけど、どうなんだろう。
あのアパートに居た頃の矢晴には、そんな言葉も伝わらないかな?
助けたいとかしてあげるみたいなことじゃなくて、純自身の望みを伝えたほうが、いいような気がするけども。
でも純の『私はあなたの言葉を着たい』という望みは矢晴をゾッとさせちゃってたから、ダメかもしらん。
でもでも、古印葵の言葉を着ることで純自身をなくそうとするようなことより、純自身が矢晴と一緒に生きていきたいってことだったら、矢晴は受け入れてくれそうな気がする。
とはいえ、たぶん、純自身が自分の望みを言うことを避けてるんだろうかな、とは思えるから、言わない・言えないって感じかなあ。あとやっぱり「欲情できないから資格がない」とかも思ってるかもしれない。
一緒に生きるのに欲情云々はいらんが。あってもいいし、なくてもいいだろ。
「私と一緒に生きてください。あなたの亡骸は私が拾いたいんです」なんて言葉で、純が矢晴にプロポーズしてくれたらいいな。
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