なにも怖くない

 【第16話】で、純が『私にも〈それ〉ができると』『あなた自身であなたの美しい世界で』『証明してくれるなら』『もう何も怖くない』と考えていて。

【第14話】で矢晴の読んでいたシヴァ・アンバー3巻のセリフでも「なにも怖くない さぁ手を取れ」と言っているような気がするんだけども。

このふたつが同一の事柄を指すとは思わないけども、純はいったいなにが怖いんだろうかな、というのはやっぱりずっと考えてしまう。答えはわからない。

【第17話】でたくさんの純が出てきたけども、性欲があると証明して欲しがってたような純はいない感じ。古印葵の漫画に気持ちよさを感じてた子もいなかったなあ、と思う。なにかを怖がっているような子もいなかったと思うから、やっぱり結局、純がなにを怖がっているのかはわからないまま。

「好きな人を失う」ことは怖がってると思うんだけど、【第16話】で考えているようなことには繋がりそうにないし。【第17話】のシェルターのような建物に入っていった純からは「性欲がないことが当たり前で、必要ともしていない」という雰囲気は感じてしまう。

性欲がないこと、欲情しないことに悩んでる純はどこに行ったんだろう。


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