約束
矢晴が純に「約束を果たせ」と迫るけど。純が矢晴に持ちかけた約束は【第4話】『あなたの亡骸は私が拾いたいんです』『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』という言い方ではあるから、“約束”自体は「死ぬまで孤独じゃなくなること」にはなる。矢晴は純の「亡骸を拾いたい」という希望と「孤独じゃなくなる約束」は聞いている。
「骨を拾ってやるからな」と約束したのは、純の父親とその友人の間でのことで、矢晴と純の間では交わされていないのよねえ……と、思うから、『骨を拾う て言った』『約束守れよ』『この口先だけ薄っぺらが』『本物になってみろよ』というのが、矢晴が実際に言った言葉なのか、純が純の父親の友人に対して言いたかった言葉なのか……と疑問に思ったりする。
同居に際して、読者には見えていないところで「骨を拾う」約束があったりしたかも? とは思えるけども。【第15話】で純の語った「孤独じゃなくなる約束」のなかに「骨を拾う」が内包されている、と矢晴が受け取ったとも考えられる。どうなんだろかな。
矢晴のことを「死ぬまで孤独にしない」という純の約束は、「矢晴を見捨てない」ということにはなるかな、と思うのだけど、矢晴を見捨てないというよりも、矢晴が死ぬまで純のそばに置いておく、という方に重きが置かれていたのかな? とは思える。改めて純が矢晴を見て、矢晴を見捨てないという“約束”をしたのが、ふたりの人生が交わったということになるのかしらん? と考えてみたりする。
今までは、純のエゴで矢晴を生かして矢晴が死ぬまで面倒を見ることで純が孤独にならないという状態だったのを、これからは、矢晴が純と生きていくことにした、みたいな感じではあろうかな? と思える。
ふたりで幸せになるんじゃよ。
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