だい17わ!!

 うわーー! ちょっと前に見たらなかったのに! あったよーーー! 更新!

純……うわ……うわーー! 純ーーー!

うわああああん。こんな展開になるのねえ……ふわわわわ。

ちょっと気持ち落ち着けてから、ゆっくりめに読み返して初見感想書こう。これはなかなかにして咀嚼が難しいけど丸呑みにもできない。

昼に帰ってきての1時半くらいで更新確認したときにはなくて、今日はないかな、どうだろな、と思いながら昼ごはん食べてレンタルの漫画読んでアプリのライフ消化しててないだろなーと思いながらチェックした3時前に、ちょうど1時間前くらいに更新があったなんて! とその1時間を悔やみもするけど、更新直後は食事すら進まなくなるくらいに没頭しちゃうからちょうどいいタイミングだったんだろうな、と思う。

そしてまたトレンド入りしてて、Twitter追うのが大変だな、と思うけども、今は何より初見感想書きたい気持ち。

とはいえ、前置きを長くしてしまうのはいまだ咀嚼できなくてもごもごしてるからだったりはする。

矢晴が喫煙者じゃなくて良かったなあ、というのはずいぶんと前から思ってたけど、ここに来て、矢晴が! 自分で! 純と出会えなかったかもしれないことを想像して! ラストに言ってくれるのが!! たまらん。

矢晴がタバコ吸ってたらあの部屋で焼け死んでただろうな、というのは思ってたけどブログに書いてなかったことにも驚いた自分。あらー。そんなことどっかに書いてなかったっけ? と検索してみるもどこにもない。

さて、ぼちぼち。

予想外に純曰くが続いた【第17話】。純曰くなんだー! という驚き。表紙は浮き輪の矢晴とそこに泳ぐ純だけど、この海、そんな穏やかな海水浴の海じゃないじゃない。ふう。

冒頭『めちゃくちゃ泣いてる』と驚いた感じの純にちょっと違和感があったりはするんだけども、純ったら矢晴の表面すら見てなかったのか……? という感じもしてきたり。『力強いタックルしてきた』って考えてるのが可愛い純だけどももも。

矢晴が大事な話ししてるのに呼吸のせいで聞き取れないからって明後日な純が、ふんまにもーーー! 純だな! ちくしょー! って気分にもなる。

『ここに来てからどんどんおかしくなる』『お前に呪われてからちがう人間になる』『背中を』と、【第7話】の「呪い」のことを話す矢晴だけども、『背中を』の後は「触られたから」とか「触ってほしくて」とかになるのかしらん?

純は矢晴を宥めようと落ち着いてしゃべるけど、『薬と一緒に飴も持ってくるからちょっと待ってて』と立ち上がった純ったら、小さい絵だから簡略化というのもあれども、あまりにノーテンキな顔をしてくれてて、純が傷ついてないのは確かだけど、傷つかないサイボーグみたいな人間だからじゃないか、という気にもなる。

矢晴が、『きょうのッ薬はッ』『のッんだ』と絶え絶えの息で力強く言うのが、純と同じに『え?』ってなる。飲んでたのか! それでこれか! と思うのと同時に『それでこれだぜ』『情けねぇ』って矢晴はすでに純の妄想なのかしらん?

純の寝室にいるはずなのだから、波に呑まれた矢晴とか駆け寄る純とかすでに現実じゃないんだけど。じゃあ、矢晴の『頼む』『殺してくれ』って現実に矢晴が言ったことを純の妄想のなかで聞いてるってことでいいの? 違うの? とどんどん混乱する。

その後の純の思考はひどく冷静なんだけども、『矢晴を抱えて一階に降りるか? 自信がない』とか大きな成りして! みたいな気分にもなりつつ、『万が一腰をいわせて後遺症が残れば』『この先の人生で生産する漫画が想定の半分以下になるやめとけ』ってあたりが純の冷酷さが垣間見えると言うか現実的な思考すぎて、ちゃんとリスク管理できてえらいけど、えらいけど! と悶えてしまう。

『なんで急に殺してくれって言うの?』って純にとっては突然のことだけど【第12話】で矢晴の『早く私を殺してくれ』『――と願う恐怖から逃げたいのに今は酒という逃げ道が封鎖されてしまっている』というのを知っているから、そんなに急でもないんだよなあとは思う。そんなことは知らない純だけど【第15話】で『矢晴が望めばなんでもするよ』って言ったんだからそこらへん想定しておけ、とプンスカしちゃう。ここらへん後でさんざか詰められてて、純ざまぁ、とか思ったりもした。

『プロレスなら絶対勝てるし関節キメれば絶対はがせる』という思考から実際に関節キメてるところまではすでに純の妄想、思考世界でごちゃごちゃしてくる。脳内のたくさんの純もそれぞれかわいいなあとか思いながら、パジャマの純が今の本体の思考で、ジャージの純は冷静で、『最初から?』と言ってる純はピアスじゃない紐飾りが素敵なんだけど、編集部で矢晴と会った時のシャツの純は冷淡で。手術着でバケツ持ってる純と話している本を読んでる純は古印葵の2冊めの短編集読んでて、この本を読んでる純が後で『古印葵のことを考えて』って言い続けてる純なのかな。『後出しジャンケンで偉そうに喋るな』って言ってるのはまた別の純かなあ。拡声器持ってる純もまた別の純な気がするけど。

純の内心、妄想世界。多重人格なのかな? ってくらいたくさんの純が出てくるけども、どの純もたいがいイカれてる感じはある。

砂浜の濃い色のシャツの純は、「矢晴と相対的に同じ条件(パニック・過呼吸)」になって矢晴の海で溺れてる純のなかの、かなり論理的な部分なのかしら、と思うのだけど『海水には夢見がちな蓮も咲くまい』という言葉に痺れるわ。

蛸みたいに絡みつく矢晴の姿は、純が思う「気持ち悪い」姿になるのかな。

ここでやっと純は矢晴が純を好きになってるって気づいてるみたいなんだけども、やっぱり『ハグしに来なよ』も『一緒に寝る?』も矢晴の恋心に気づいてたからの言葉じゃなかったんだなあ……と、思うんだけども、『君が分かってきたぞ』『やった』『やった!』ってのもまた、お前なんもわかってねーだろ! とビンタしたくなってくる。

ここの純が蛸の足をそれぞれの手で掴んでるけど、次のコマの矢晴を見ると、蛸の足を掴んでたのは矢晴なのか……? と不思議な気持ちになる。

『目の前の深刻さに耐えきれないから古印葵漫画みたいな妄想〈せかい〉に逃げて古印葵を知った気になって――』と現実に戻った純が考えてるけど、古印葵の漫画っていったいどんなんなんだよ! と謎が深まる。

ここも現実なのか……? と疑念が晴れないけども。

矢晴がちゃんとしゃべれてるのも現実かどうかわかんないんだけど、『お前のおかげで』と話してるところの矢晴の目はとても好き。

浜辺にいる濃い色のシャツの純が『お前は今襲われてるぞ!!』って叫んで、海の中のパジャマの純が『やっぱり? 誘惑されてるよねコレって』『めちゃくちゃ触ってくるし』と、冷静に状況を把握しているらしいのが、いいんだけども、あんなにベタベタ触りまくるスキンシップをしていたお前がそんな言い方するんか! お前が!! って気分にもなる。誘惑されてるって思えるところは、まだいいんだけど。純に頬を触らせてる矢晴は色っぽいから誘惑してるんだろうけど、これもまた純の妄想なのかどうか……うううううん。

『また奴の魔術にかかる気か!』ってのが、どういう言い草、みたいな気にもなるけど、以前に恋の魔法にかけられてるってことでいいのかな? いい?

あと『触ってほしいなら触ったっていいだろうお互いそれを望んでる』ってセリフが蛸に巻かれたパジャマの純が言ってる感じがしなくて、これ蛸(矢晴)が言ってるの? パジャマの純が言ってるの……? と混乱中。

なんの建物かわかんないけど、『ドアが開いてる』って入っていく純は、編集部で矢晴と会った時のシャツの純で。古印葵の心の扉とでも思ってるような気がするんだけど、矢晴の心のなかに入れてるわけでもないんだから、ここってどの扉を開けても純しか出てこないんじゃないか……? と思ったりもする。それにしても、このシャツの純は好奇心旺盛で冷淡でなんかもう、これが純の本質なら、矢晴はやっぱり純から逃げないとダメな気がしてしまうのだけど……ドキドキする。

古印葵と古印葵の漫画が好きなだけで『彼の肉には一ミリも興味も性欲もない』ってさぁ……【第4話】で『古印葵が死んだとしてもこうして話せるなら』『私はあなたを一ミリも忘れたくない』って言葉と矛盾はしないけどさぁ……純の矢晴や古印葵への気持ちはもっと純粋で優しい愛に裏打ちされてるものだと思ってたのにさぁ……ちょっと非道くない……? この純……。やだよぅ……。浜辺の純が理性的で論理的でよかったよぅ……。良い子なのか悪い子なのかわかんないけど、ギリギリ理性寄りで最悪を止めれる子だよ……ね……?

で、現実。矢晴に関節キメて、矢晴から逃れて。位置関係やら移動経路がわからんちんで、現実かどうかも把握しきらんけども、たぶん現実。

『私はあなたの理想じゃない』ってどの口が言う! どの口が! みたいな気分になりつつ、この場合の「矢晴の理想」ってのは「矢晴を殺してくれる人」ということになるのかなー。前に、純がなんでもするって言ったって矢晴が殺してって望んでも殺せないでしょーがよ、とか考えて綴った気がするのに、検索しても見つからないから思っただけなのか(2022/08/07追記:あったわ)、今回の話を読んで「以前からそう思っていた」と思ってしまっただけなのか定かじゃないけど、そのうち「なんでもはできないだろ」ってツッコまれるとは思ってたから、そうそうにツッコまれててうれしい。

矢晴の純への気持ちは蟲だけど、純から見た矢晴は蛸足なんだな。

なんでもする、を撤回して『私は君の言うことを聞かないけど』『私は君を見捨てない』『約束する』って純はいいなあ! って思うし、ストーリー的にそこがラストでもおかしくなくない? みたいな気がするのに、まだまだ終わんなくて!

『約束するならあれやれよ』って矢晴が強請るのと、浜辺の純の『お前は漫画みたいなセリフを言ってみたかっただけの中二病で未経験のニセモノ』って言い方が〜〜〜〜! 痺れる。ここの「ニセモノ」って【第6話】のモノローグにもかかる? 違う? と勝手に盛り上がっているけども。やっぱり純って童貞なのよね……と改めて思ったり。

そして純は矢晴に印鑑を捺したのかどうかもわからんし、浜辺の純が『彼は』となにを言おうとしたのかもわからんままに、朝。

ねえねえ、結局あなたたちどうしたの? したの?

朝食前の随分前からベランダ(?)に居たみたいだから、ふたり徹夜なの? とも思えるんだけど。なにもなかったみたいに普通にしゃべってて、なにがあったのか余計気になる……。

矢晴がシヴァ・アンバー3巻の冒頭のモノローグの後半部分、と指定して『好きだ』とはっきり言うのが……好きだ! 純の漫画を嫌いだったらとか思いながら手にとったのに「好きだ」って言ってくれるし、あの時「自意識過剰だ」って思ったことがちゃんと純の口から『古印葵宛の手紙だよ』と言われて、このシーン、好きだ!! 矢晴の顔もかーわいいーーー!

『……私達は』と話しだした矢晴の話が好き。話の中身のどこがどう、というのまでは把握できないけども、『支配し合って』と矢晴が言っているのが、とても好き。でもなんか、どうなんだろう、そこまでぶちまけてはいない気がして、崩壊の序曲ではないのか……? みたいな気にもなるけど、確定してる未来を考えるとそんなこともないのかな……んんん? むしろ今、矢晴ちょっとごまかしてない?

純の『私一人っ子だからケンカしたことないんだよ』が、ケンカは友達ともできることだから一人っ子関係なくね……? って思っちゃって、純は友達ともケンカしたことないのか……と思うと、やっぱり純ってそこまで深く人と関わるってことをしてこなかった感じで、【第16話】の冒頭で、人を特別に見たいくらい興味があるのかと思ったけど、やっぱりそんなに人に興味がない子なのかな? と純がまたわからなくなった。

矢晴がどうにでもなれって思ったポイントが知りたい。わかんないから。

『ね 私達の関係ってなんだと思う?』と矢晴の肩を抱いて純が言ってから一連、タバコの話から、矢晴から純の背に手を回して『タバコ吸ってなくて良かった』『タバコ吸ってなくて良かったぁ』って、純と出会えたことを喜んでるこのシーンが! このシーンが!! たしかに最終話な雰囲気だけども! とても好きーーーー!

矢晴が純に、自分から触れに行くってか、肩を抱こうとするその行動が! もう矢晴の気持ちが恋なのかどうなのかなんて関係なく、純と出会えたことを自分の身に起きた「良かったこと」として表現してるのが、たまらんく、良い。良い。

純の表情は読み切れないけど。矢晴から心を寄せてきたって驚きと喜びなのかどうなのか。

やっとこ新しい話が更新されたところだというのに、やっぱり早く次の話が読みたい。なんかもう、次の話で数ヶ月後でもう漫画描き始めてるとかでもおかしくないくらいな気がするけど、どうなるんだろう。



余談なんだけども、個人的に、作者さんの本業作品のよりこがそこまで好きじゃないのに、矢晴がよりこに似てて、今のところの先読み分(第24話)なんかでも、特にそう思っちゃうのだけども、今回の話の矢晴がちょっとよりこに似すぎてて、矢晴を好きな気持ちとよりこを好きじゃない気持ちが鬩ぎ合う感じで、ちょっとなかなかどっぷりいけなかった気もしないでもない。ちなみに、怪我してボロボロだった人帯は矢晴っぽいなあ、と思っていて、神帯は純っぽいなあと思ったりもしてしまって、ちょっと自分で重ねすぎてる部分が多すぎてどっちもダメ(自分が読めなくなる・作品はそれぞれ良い)になりそうな気配も感じていて、ちょっと困っていたりはする。


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