呪いと魔術
過呼吸になった矢晴が「ここに来てからどんどんおかしくなる」「お前に呪われてから違う人間になる」と言っているけれど、純には呼吸音でかき消されてて「呪われて」が聞こえてなくて『おわれ?』と聞き返してて、矢晴がなにを話そうとしてるのかは通じてないと思うんだけど、後で冷静になってからもっかい話したりしたのかな? どうなんだろう。
【第17話】は、純のとっちらかった脳内通って、なにが現実でどれが本当に矢晴の言ったことなのかもわからないし、純の解釈も信用していいのかどうかもわからないから、過分に混乱状態で考えても考えても、よくわからん……って気分にはなる。
矢晴は、純に呪われたと言っているけど、これは「恋の呪い」だよね? とは思ってて。矢晴は編集部で会った時の純の優しい笑顔に一目惚れして、アパートで抱きしめられて恋に落ちた、と思えるんだけど。
浜辺に立つ純が『また奴の魔術にかかる気か!』と言っているけど、これは「恋の魔法」なんじゃないのかな? と思える。すごく気になるのが「また」という言葉なんだけど。この「また」って「再度」ってことじゃん? それ以前の魔術はどこでかけられたのよ?
ただ、シェルターのような建物のなかでドアを叩く純が『もっと触ったらどうなる?』って言ったのに浜辺の純が答えて『自分から魔術にかかりにいくな!』と言っているから、恋の魔法ということでもないんだな……? と迷宮に入る。
矢晴に誘惑されてぐらぐらしちゃってる純を、理性が止めてる感じはあるけども。
矢晴は性的に誘惑しながら、口から出す要望は「殺してくれ」なのかなー? 物理で殺してほしいのと、なにかしらつながることで恋心を消滅させたいみたいなところかなあ……?
でも、やっぱり「殺してくれ」って望みは希死念慮の一環として本当の望みだけど、純がそれに応じれないことをわかったうえで、純の発言「なんでもする」を撤回させるためのやりとりではある気がする。
そこにつけ込んで「できない、ごめんなさい」って謝らせたかったような……? とか考えると、矢晴が支配権を完全に掌握するための言動としか思えなくなってくるから、あの結果には繋がらないしなあ……? うううん。わからん。
呪いと魔術がどっかいったまま終わる。
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