なにがどう
やっぱり【第17話】は咀嚼が難しく、純曰くだからというのもあって、矢晴の心の動きがわかりにくく、でも、矢晴はなんかいろいろぶちまけて満足してる感じはあり。結局のところ、なにがどうしてこうなったのか、は煙にまかれた感じもあり……というよりも、あえて語らずの演出ではあろうかな、と思うんだけど。
矢晴が何を言ったのかの詳細が知りたい私は今、すべてを詳細に語ってほしかった、この夜を細部まで余すところなく見たかった気持ちでいっぱい。
純から古印葵への崇拝を取り上げた感じがあり、矢晴自身の純への気持ちを仕切り直した感じがあり。これでやっと本当の対等になれたのかな、とは思う。
改めて、純自身に向き合って、純の漫画の矢晴の漫画への返歌の部分を『好きだ』と言った。これは返歌か、と問い詰めるでなく、『好きだ』と言った。そして、純からは『古印葵宛の手紙だよ』と言われた。ここで矢晴が目を見開く。この顔がとても好き。
矢晴が自分から『好きだ』って言えたところが、ほんとに良い……。「昨日の夜」がなければ、矢晴は純の漫画に対して『好きだ』ってずっとずーっと言えなかっただろうなと思うと、「昨日の夜」は偉大だ。なにがどうしてこうなったのかわからんけども!
でも、わざわざ純が矢晴の肩を抱いて『ね 私達の関係ってなんだと思う?』と名前を欲しがってる感じは、なにかしらの肉体関係でも生じたか? と思ったりもしたりする。そしてちょっと、懲りねえな純は、みたいな気にもなった。
これまでの純と矢晴の関係は、「ファンと作家」「介護者と病人」「家主と居候」みたいな、格差のある感じだったけど、今のこの関係はなんと言えるのか。将来は「漫画家同士」みたいにはなりそうだけど。その頃には「恋人」になってて欲しいかな。
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