過呼吸
【第17話】の開始が、【第16話】の終わりとは打って変わって、な雰囲気。
前回、すごく真摯に矢晴のことを考えてくれてた純が、振り返って矢晴の泣き顔を見ての『めちゃくちゃ泣いてる』と驚いているのには違和感がある。
ジャージの純も言ってたけど、『泣いてるのも希死念慮もいつものこと』ではあるんだよ。
というか! 個人的には、振り返った純は矢晴の泣き顔にときめいてほしかった! 全然、ときめいてくれりゃん……。シリアス調からコミカルな感じへの転換はよくされてるけど、ちょっと口惜しい。
過呼吸に驚いて焦るのは、わかる。そして的確な対処をしようとする純の切り替えの速さは好きだけど、矢晴の話が呼吸で聞こえにくいのはわかるけど、全然聞こうとしてなくない? 適当にあしらってない? ちょっと、純ーーー! という気分にはなる。
呼吸落ち着かせてからゆっくり話そう、とか、薬が先、みたいな気持ちがあったかもな、とは思うけど。
純の思考がどんどことっちらかっていくのもわかるけど。
純が過呼吸みたいになっちゃったから、矢晴の言ってること聞き取れるかも〜とか、なんで……? みたいな気分になるんだけど。
ううううん。矢晴の『頼む』『殺してくれ』はあんなに流暢には言われてないんだろうけど、確かに矢晴が言ったのかな。これから矢晴の望みを叶えながら仲睦まじく暮らしていこうと思っていたのに、当の矢晴はこの世から消えたいと願う、なんてのは、純にとっては受け入れ難いことだろうし。そりゃあパニックにもなろうて、という気はする。
そもそもやっぱり、純は「好きな人を失いたくない」が一番にきてると思うから、その手で殺せ、なんてのは受け入れられない。それならなんで「なんでもする」なんて出来ない約束をしやがったのかと、詰られてる純、ざまぁ。
純が現実逃避している間に、矢晴はうずくまるような姿勢でしゃべってて、それでだんだん呼吸が落ち着いてきた、という感じはする。果たして純のおかげで呼吸が楽になったのだろうか……? とか思わんでもないけども、純と会話してたんだし、純のおかげではあるんだろうかな。かな?
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