なんでも、なにしても

 これを言ったときの純が、矢晴が「殺してくれ」と願うことはまったく勘定に入っていないのだから、矢晴が純を殺そうとするとか純に「死んでくれ」と願う、なんてこともまったく考えてないだろうな、と思った。

話の流れとしては、純は「矢晴が望むなら性的な接触をしてもいい」程度だった気がするし。ただ、それならそれで、「死ぬまで孤独じゃなくなる約束」の話を持ち出して「父とその友人の尊い友情」を語ったり、“慈愛”なんて欲望丸出しの性的接触から遥か遠い崇高な概念を持ち出したりしたのは、なんでだい? 童貞だからかい?

純は矢晴が純のことを好きになっている、と気づいたらしいのが【第17話】のような気がするけど、それ以前に、「矢晴が自分のことを好きになっているらしいからより一層自分に依存させるために性的接触も辞さない」という考えがあったのかどうか。気になる。

矢晴の言動をしっかり考えると、もしかして……? くらいは把握できそうだけど、恋愛をしたことのない純がそこにたどり着けるのか……? は疑問だし。でも、チワワと恋人云々はそこにたどり着く材料にはなる。はず。

でも実はこの時点で「矢晴が純を好き」を純はわかってたけど、そんな矢晴が「なぜ、殺してくれと願うのか」を分析して把握できたのが【第17話】の「醜い上薗純〜」だったりする?

とか、考えつつ、ふわっと、純にとって古印葵は「美しいものが好き」だから死にたいと思うほど好きになりたくないものとして「醜い上薗純」だったのかもーと思ったりした。


――――と、考えると、純の整形疑惑がますます真実味を帯びてきてしまう……気が、する。不細工じゃ相手にしてもらえないだろうから、整形して美形になって、古印葵好みの美しい顔にした、疑惑。わわわ。


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