承認・新作・肯定

 純の脳内で、古印葵の漫画を読みながら『なにがほしくて引きずりだした?』と聞いてる純が『承認? 承認? 新作? 新作? 肯定?』と並べてる。

なんで承認と新作は2回ずつ言ってるんだろう? とも思うんだけど。大事なことなので2回、かなあ?

古印葵に承認されたい、のは、古印葵と同じ雑誌に載りたくて月例賞に、というあたりで実践したけど古印葵がいなくなっちゃって未達。古印葵のファンとして認められたい、かもしれないけど。矢晴にとって価値ある存在と思われたい、もあったり?

古印葵の新作が欲しいのは、ファンとしては当然の欲求であろうけども、純は矢晴に【第9話】『けど描けとは言いません』、【第13話】『瓶の中身が漫画にならなくてもいい別のものでもいい』とは言っていて。本心では新作が欲しいと渇望していたかもしれないけど、幸せになってほしい気持ちは本物だろうし、今の矢晴が漫画を描くことが幸せに直結してない感じなんだから、諦めるなり、期待だけ持って待機するなり。

肯定、ってのはなんなんだろうな。古印葵のファンでいることを肯定してもらいたい? ファンとしてはかなり逸脱した行動を肯定してもらいたい? なんにせよ、否定はされたくないだろうなと思う。


普通に純も欲がありつつ、利己的ながら矢晴を助けたい気持ちで助けたのは、いいことだとは思うけど。純にとっては、“慈愛”だから自分のエゴじゃない利己じゃない、みたいな気持ちでいたかなあ? 今回の脳内会議で突きつけられた感じかな?


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