投稿

11月, 2022の投稿を表示しています

運動

 【第18話】の表紙で病院で検査されて『つまり――』『運動しろって話だったね』と言っていたから、それ以来なにかしら運動しているのかしら? と気になってみたり。 でも、それより先に、あのデカデカとしたキスマークをつけた状態で、『色んな病院でめちゃくちゃ検査した』のが気になる……。あまりのでかさに、血液系の病気疑われたりせんか……? 大丈夫だったか……? 矢晴のその表情は「運動がイヤ」とかじゃなくて、病院で色んな人にキスマーク見られた……、とかだったりするのか? とかも思ったりした。 運動。 純はスポーツも好きそうで、ランキングにも『9位 天気のいい日のランニング、散歩』と書くくらいだし、コーヒー飲みながらストレッチしたりと、矢晴に運動を教えることもできそうなんだけど、矢晴の現状の体力のなさって感じからは、矢晴のできる運動は「散歩」くらいなのかしら? とは思う。 矢晴がひとりで散歩に行くのか、矢晴がついうっかりコンビニに吸い込まれたりしないように純も同行するのか。 純も一緒に散歩に出かけているとすれば、昼間の比較的暖かい時間帯に30分〜1時間くらい散歩してるのかなーみたいには思う。ここでも昼間の仕事時間が削られているということに……。 あの広い家のなかをちょいちょい歩いて、1階と2階とを行き来するだけでもけっこういい運動にはなりそうだなあ、と思うから、矢晴はあの夜以降ずっと純の寝室で純のベッドで純と一緒に寝てるんだろうなと思いたいんだけど。 いっそのこと矢晴は純のベッドで純と一緒に“夜の運動”をしたら運動できて満足できて一石二鳥みたいなもんじゃないのか、とか思い始める。 とはいえ、矢晴の体のかたさを考えると、体位も限られそうだなあ……と思うけど、まあそもそも純がなあ……どうなんだろうなあ……。 ベッドで寝る前に純にストレッチ教えてもらったりマッサージしてもらったりで軽く運動しつつ体ほぐしつつ、ふれあいつつ。そのうち盛り上がってどうこうしてくれてもいいなと、思う。 純にいいように攻めたてられてトロトロなのに挿入はなしとかでもいいじゃん。ストレッチとかマッサージとかで際どいところ触られるのになにもされなくて悶々とする矢晴とかもいいじゃん。 とかなんとか、本業作品の先読みのあまりのエロさ加減に、純と矢晴もぜひ! どうにか! という思いが滾る。

食う寝ると快感

 だから純も矢晴もとっちらかってるというに。なんだもう、きっちりすり合わせぇ。 食う寝ると同質の。といったところで、純も矢晴もそこからしてなんか基準が違ってる気がするんだよなあーーーー! と、やっぱりずっと悩まされる。 食う寝ると同質の、それをしないと死んでしまうような“欲求”がどうのと言っている気はするんだけども、ふたりともそれぞれ、「最高の快楽・快感」の話をしている気もして。 いや、なんだ、食う寝るの欲求に快楽はねえだろ、と思ってしまう。 極限状態でも食わねば死ぬし、寝なければ死ぬんだから、なにかで腹を満たしたい、立ったままでも眠りたい、までいくようなものだよねえ? これは体が自動的に欲求するものだけど、純の「創作意欲」も矢晴の「性欲」も、体が、というよりも心が求めるものだと思うし。「快楽・快感」の時点で“生存”には必要のない娯楽にも寄る。 美味しいものを食べたいとか健康で長生きできるように栄養バランスに富んだものを食べたい、ふかふかベッドで眠りたいとかの付加価値をつければ、「快楽・快感」方面に寄ると思うけども。 あのランキング自体が「それぞれの三大欲求を書き出そう!」って話ではないので、そこから相手の三大欲求がどのようになっているか、みたいのを見出そうとするのがそもそもおかしな話なんだよ、矢晴! 食う寝るにしたって、価値観のすり合わせ方面で考えるなら、「なんでもいいから金をかけずに腹を満たせればいい」VS「多少値が張っても美味しいものを食べたい」だとか、「寝るなら畳に布団」VS「ふかふかベッド」の対立をどう折り合いをつけるかすり合わせるか、みたいな話だろうがよ、ぷんすか。 君たち、ふたりして創作してないと心が死ぬみたいな人たちで、矢晴は現に創作できなくなって心が死んでるわけじゃんか。 矢晴は創作方面の欲求を出せないから、別方面でなにかしら欲求を出さなきゃいけなくて性欲方面に強く出てる気がするけど、性交渉で最高の快感を得たいとかじゃなくて、「人に求められて、人と触れ合って安心したい」ってだけな気がするし。 純は矢晴の求める性的接触について「自分にはできないことを矢晴に求められている」と思ってそうだし。 もういいから、純は「矢晴が好きだよ」って抱きしめてやってくれ! それだけでいいんだ!

身長比較パート2

イメージ
 以前に 身長比較 していたけども、確定情報が出たので、改めて記録として。 純の身長は185センチ。矢晴の身長は162〜3センチ、ということなので、162.5センチで設定。 身長差は、22センチくらい。頭一つ分よりちょっと少なめくらいな感じ。 立った時、座った時には必ず見上げるこの感じ。肩位置の差とか、やっぱり素敵な身長差。 あと体重とかバストサイズとか知りたい感じ。 純は比較的太ってもなく痩せてもなくの適正体重っぽくはあるけど……と思うと、75.3キロくらいになるのかしらん。中性脂肪は高めらしいし、食べるの好きだからもうちょっとあるかもだけども、80キロまではいかなそう、かな? 85キロくらいまでは肥満ではないらしいけども、スタイルいいし、そこまではいかなそう。 矢晴は身長に対しての適正体重は58.5キロということだけども、あんだけガリガリな感じだと、50キロもなさそうで。45キロもあるのかどうか……と不安になる。 と、そういえば前に 体重 も考えてたなと見てみたら、身長だけで体重はずいぶん変わるものなのね、と思った。 そしてまた、やっぱり純には矢晴を高い高いしてほしいし、お姫様抱っこしてほしいしお米様抱っこしてほしい。 純がもし190だったら服とかけっこう買えるところが限られそうな気はしていたけど、185ならそんなに苦労しなさそうだなと一安心してみたり。 あの会食時に矢晴の着ていたニットはやっぱり純のものっぽいよね! と確信を強めてみたりした。

純にとっての漫画と矢晴

 純にとっての漫画は『どんなに気持ち良くても漫画は私しか救わない無能の紙屑だし』と言うけれど、「救う」のレベルがよくわからない。 純にとって漫画を描く(考える)という行為は、『脳からヤバイものがドバドバでてきて』『脳みそが止まらない感じです』と言うくらい「自分だけが気持ちいいもの」と思っている感じなので、「無能の紙屑」という言葉が出るのだろうな、とは思える。 経済効果やエンタメとしての読者の楽しみ、なんてものは一切考えていない感じ。 そもそもの会話のとっかかりとして、悪魔の選択(漫画か矢晴か)ではあるから、「人命>漫画(自分だけの快感)」という状態にはなってしまっているけれど。 純から漫画を取り上げてしまったら、そもそも、矢晴に惹かれることがない。 漫画ありきの関係だということを純が失念しているのは、すでに漫画を超えて矢晴を大事に思っているからかしら〜? と思ったりする。 「人として、人命第一」のようには言うけれど、「上薗純として、矢晴第一」でしかないので、矢晴のこと好きすぎじゃない? と歓喜する。 「漫画がどれだけ気持ち良くても、矢晴の話を聞きに行く」と命が脅かされているわけでもない場面で矢晴を優先しているということを純はわかっていないのかどうなのか。担当はズバリと『つまり先生は漫画よりもおじいちゃんを優先してる優しいおじいちゃん子ってことでしょ〜? 今回原稿が遅れた原因もそう!』と言い当てているのだから素直にそうなんだ、と受け取ってくれればいいものを。 結局のところ、純は矢晴に振られた原因として、「自分が漫画を作ることが大好きで、3次元に欲情しないから、矢晴とエッチできなくて矢晴の性欲を満たせない」自分が悪い、的な思考に陥っている感じがするわけで。 すでに振られた気持ち(両想いにはなれない)で言っているから、矢晴と自分が幸せラブラブになる現状や未来が思い浮かばないけど、矢晴の命だけは永らえさせたい、暖かい場所で死んでほしい、という思いが強すぎるのだろうけども。 漫画がなければ出会わなかったふたりではあるし、純に漫画があるから維持できる生活でもあるし、漫画より性交渉が気持ちいいかどうかなんてのは別問題なんだけどなあ〜と思いつつ、今後の純がどんだけ矢晴が好きなのかをどうアピールしていくのかを楽しみにしたい。

欲求

 欲求とはなんぞや……と、えらいこと悩まされる。 三大欲求というと、「食欲、睡眠欲、性欲」とあったり、「食欲、睡眠欲、排泄欲」とあったり。 後者の場合、欲求するまでもなく体が自動的に摂取(食事・睡眠)しようとしたり排泄(大小、精)しようとしたりで、果たしてそれは「欲求」なのか……? とまで思う。禁止された場合には死に直結するから、死にたくない場合にはかなり激しく欲求するとは思うけど。 純のランキングでは、後者は網羅されている。「4位排泄、5位食事、7位睡眠」となるけども、純にとっては5位・7位は付加価値のほうが大事っぽい。「4位性欲」と解釈すれば、前者の三大欲求も網羅されていることにはなる。矢晴のランキングでは「1位睡眠」になるかと思うが、矢晴にとってもこのランキングでは「欲求」を書いたわけではないから、睡眠欲がどうのという話でもない。 そもそも、「それぞれの幸せなこと・好きなこと」を書き出すという、個人の趣味嗜好を見せ合おうという話を、何故、「人間の根源的な欲求」の話にすり替えたんだ、こんちくしょう! と思っているので、純も矢晴も、もっとちゃんと話し合いなさい。 純は『空腹になっても食べる理由を探すのか? 探さないだろ?』と言うけれど、それに対して矢晴の言った『けど他人や貧乏からその動機を剥がされる時が来る』がちょうど答えになっているような気がしている。 「空腹になればなにかを食べて腹を満たしたい」けれど「貧乏ゆえに食料を手に入れられない」ことがある、結果、「食べたくても食べられない」状態になる。裕福で衣食住に満たされているお前にはわからないし、みんながみんなお前みたいに裕福じゃないんだ、という形に組み替えてみれば、それなりにわかるような……という感じで理解はしていたのだけど。 純の場合、三大欲求は満たすまでもなく満たされているので、さらに高次の欲求を求めて満たす段階にあるかと思う。矢晴は現状、純に養われて惰性で生きているようなものだから、欲求によって生きてないし、かろうじて生まれている欲求は性欲だけかもな、という感じはする。 でもやっぱり、このランキング、それぞれの「欲求」がどうこうの話じゃないからなあ……。矢晴ったら、純の「好き」に自分の名前入ってないのが嫌だったんでしょ! もう! でも矢晴も純の名前入れてないじゃん! 純の目的としては、『私は今の生活...

 純と矢晴の食生活がどんな感じなのかなーというのが気になる。 純が振られたと思っている日はアジフライを食べていて、同居初日は唐揚げかしら? 矢晴が純の「好きな人を集めて暮らすのが夢」っての聞いちゃった日は、貝の入った炒めものっぽく。蟹の茶碗蒸し食べさせてもらったり……、というのを考えると、揚げ物や海鮮系が多いのかしら? という感じがする。肉料理よりも魚料理のほうが多く出るのは純の好みなのか、矢晴の好みなのか、矢晴の体のためなのか。 純がクロッキーにちらっと描いていて、矢晴は出汁巻玉子が好きっぽいけど。 編集の女性陣との会食時には『特に食べられない魚ないよね?』と確認するくらいだから純は矢晴の好みや好き嫌い、アレルギーとかまでを把握しているわけではないのだろうな、とも思えるけど、矢晴にメニューを見せる素振りをして、最初から寿司盛りを頼むつもりだったようにも見え。 この居酒屋は魚が売りのところなのかなー、普段家じゃお寿司食べれないからせっかくだし、でお寿司を最初から注文するつもりだったのかな、純。 純は矢晴が最初に遊びに来た(風呂を借りに来た)日にはピザのデリバリーを頼んでいるんだから純自身が出前がイヤ、とかもなさそうだけど、寿司の出前でも、とか矢晴に言うと「そんな贅沢……」って断られたりしてるんだろうか? とか妄想が広がる。 毎日ご飯一緒に食べてて、魚料理のときは反応がいいぞ、とか観察してたりするのかなー、純。 それにしても4年ぶりの寿司、おいしくってよかったね、矢晴。

映画

 純が矢晴のことを『映画の中のモーガン・フリーマンみたいな人です』と言ったり、純と矢晴が初めて会った日の居酒屋で映画の話をしたり、純が矢晴にサブスクで映画でもとすすめていたり、【第1話】でも『まあ漫画なんてただの娯楽だし』『私だって見て楽しんだのにタイトルを思いだせない映画が山ほどあるそりゃそうだ』とモノローグで語っていたりと、折々、「映画」が出てくるのだけども特に具体的にこの映画に絡めて、というのはない感じかな。 純が言う『映画の中の〜』というのはもしかしたら特定の映画を指しているのかもしれないなと思ったりもするけれど、よくわからない。映画での役どころなどの話かもしれない。担当は『モーガン・フリーマンつったらだいたい迷える若者に人生のなんぞやを教え導く役でしょ その人 情緒は逆モーガンじゃないスか』と言っていたから、純が矢晴をたとえたのもその教え導く人、というあたりなのかもしれないな、とは思う。 純と矢晴が居酒屋で話していた映画は実際にある映画なのかどうか、気になるけども、いまのところ、特定されている感じはないから、純と矢晴の世界にだけある映画なのかもしれないな、と思ったりする。 純は古印葵の漫画を『絵が映画みたいでページ全体のデザインがセンスあって〜』と褒めるし、矢晴は『純さんや私みたいな人間が評価するのは映画的な…言葉であまり説明しないタイプの作品だと思いますが』と、ふたりの感性は映画や絵に寄っていることを説明してくれたりしている。 とはいえ、純の漫画は比較的言葉で説明するタイプらしいから、映画的ではないということになるのかしらん。 ふたりとも、映画を見るのは好きそうだから、矢晴もわりかし元気になってきたことだし、ふたりで純のどでかいテレビでソファーで寛いで、映画見てほしいなあ。

売れたいのかどうか

 そりゃあ売れるに越したことはないんだろうけど。 矢晴は自分の表現そのままの漫画が大衆に求められて、結果売れる、というのを求めている気はする。というか、売れ線で描こうとして描けなくなったんだから、他人の流行に乗った売れる漫画は目指せない。 以前に書いていた記事 で「純自身が「チョロい世の中相手に売れるメソッドだけ詰め込んだ、低俗な漫画を描いている」という自覚があるからかもなあ? とも思えて、」と書いていたけども、矢晴が純のことを、そんな感じに考えて見下しているらしい。 純自身は、自分の漫画が理想とする漫画とは遠いながらも、漫画を作ることが好きで、描いた漫画が大衆に求められて、売れっ子になって、金持ちになっているのだから、矢晴が自分がそうなりたい理想とする売れる漫画家像そのままということにはなる。 漫画が好きで、好きで描いた漫画が売れて、生活が成り立つ。そうなりたかったのに、B誌に移ってからは掲載すらされず、A誌に戻ってからは漫画を描くこと自体が苦痛になり。 いやもう、矢晴……、なんでB誌に行っちゃったのよ…………。

理由

 純が漫画を描く理由としては、描きたいから、以外にない。けども、【第20話】で担当に話した『創作依存症なんですよ私』は描く・描きたい理由になる気がする。 『脳からヤバイものがドバドバでてきて』気持ちいいから、漫画を描く。 気持ち良くなかったら漫画には見向きもしないのかな、と思うと、『漫画を作るより大きな快楽』は必要ないだろうとも思う。けども、いまのところ、「矢晴と両思いになるためには矢晴との性行為に漫画を作るより大きな快楽がなければならない」、と思ってしまっている模様。 【第19話】では、『私が漫画を描く理由が見つからない』『私と床の埃の見分けがつく奴はいないだろう描く理由がない』と矢晴が言い、『創作に〈理由はいらない〉のに』『〈理由が見つからない〉ってどうこいうこと? なんの意味があって見つけようとするの?』と純が詰め寄る。『君は〈描かない〉「理由」をそこらの道端から拾い集めてるな?』と言い当てられたのか、矢晴がどんどん崩れていく。『なぜ君は創作する「理由」を探すんだ?』と純が言うコマでは、純自身が大きな光になったようなイメージで矢晴を圧倒している感じ。 矢晴自身は「描く理由を探している」というよりも「描けなくなった自分に納得するための理由を探している」のかな? と思える。『私は自分が何故なにもしていないのか』『その理由を探してばかりいるだけだ』と言うし、【第13話】の同居21日目にも『吐き出したいことを純に伝えれば』『私は漫画を描かなくて済むんだ』と言うし。 なんだかんだ理由をつけては描かないで済む、と思いたいところで『君は〈描かない〉理由をそこらの道端から拾い集めてるな?』と純に言われてしまうのは、キツイね。 描きたいけど、描けなくなった。それは何故か。描きたいけど、描かない。それは何故か。まあ、描きたいなら描きなよ、しか言えないんだけど。もう衣食住足りてるし、時間はたっぷりあるし。でも描けない……ってぐだぐだしちゃう。「描きたくない」って言葉は出てこないのよねえ。描きたいもんねえ……。 A誌での連載で、自分で自分と自分の大好きな漫画を裏切った、とか、踏みにじった、という気持ちがあったりするかしら?と、ついつい自分に寄せてしまう。それだと描きたい・描きたくない以前に「描く資格がない」に思考が向かう。 もし、矢晴が「自分は漫画を裏切ったから描く資格がない...

スーパーマン

 またまたアンケートに回答が1件増えていて、ありがたや。特に好きな話の設問の回答がわりとバラバラできれいな風車に見え、人それぞれ感じ入るところは違うんだなあ、としみじみしている。 今のところ4話分の得票数が同じで並んでいる。どれか突出したらピックアップして改めて感想を書こうかな、とか思ったりもしている(という、回答数を増やそうとする作戦)。 と、雑談風の開始で、要約部分に本題が出ないようにした。 この記事は、作者さんのSNSによる解説文を踏まえてのものになる。(こっちには持ち込まないようにしようと思っていたけど、これはどうしても、今書いている【第19話】の感想が変わってくる部分にひっかかる。そして見なかったこととしての感想はもう出てこない。) 怒涛の更新によって、矢晴が『漫画を描く理由が見つからない』と言ってからの巨大な純が詰め寄るところと、その後、矢晴が純を『お前はスーパーマンなんだよ』と言ってからの一連と、をじっくりと考えたくて後回しにしている間に、矢晴が純にしていた“勘違い”と矢晴の言った“スーパーマン”に関する解説が来てしまった……! という状態で、考えるも何も……みたいな状態になった。 ただ、まだ考えたい部分は残っているので、それはまたじっくり考えたい。 さてさて、矢晴の言うところの“スーパーマン”。 私は、この“スーパーマン”という言葉を「なんでもできる超人」「ありとあらゆるものを持っている超人」として受け取っていた。なので、矢晴が純に『お前はスーパーマンなんだよ』と言ったときには、純の「衣食住の心配がいらなくて漫画だけに専念できる環境を持っていること」だとか、「漫画の才能があって売れている現状」だとかを指すものかな? でも、矢晴も『私もスーパーマンだったと思う』と言うから、矢晴も「漫画だけに専念できる環境を持っていた」ということにはなるかな、あるいは漫画に対して無敵な気分という意味の“スーパーマン”かもしれないな(ちょっと考える余地あり)、という感じの受け取り方をしていた、と思う。 純も矢晴も共通して“スーパーマン”だった、を考えると、「漫画だけに専念できる環境を持っていた」にはなりそうなんだけど。矢晴は一時期とは言え漫画だけで生計を立てていたわけだし、その後『他人や貧乏からその動機を剥がされる時が来る』という状態だから、矢晴はB誌やそこで採用...

書棚

 さすがに漫画家の家だから、そこかしこに本棚あるよねえ〜って感じなんだけど。 リビングダイニングのそんなところにそんなに本棚あったのか、と驚いた【第19話】。これまでそこらへんが画角に入ったときでもなかったじゃん。柱はあったけど。と思っていたりする。 これまでは映す必要がなかったから描写されなかったのか、最近そこに本棚を設けたのか……。 でも、並べられた本の具合とか、置かれたカゴとか、いろいろと、生活感にあふれているから、以前からずっとそこにあったような感じはする。 小さめの本棚の一番上には同じシリーズの本が並んでいるような気がするから、シヴァ・アンバーが並べられているのかな、と思える。中くらいの本棚には判型の大きい本が並んでいる気がするから雑誌を並べているんだろうかしら。 シヴァ・アンバー全巻と、コミックスに収録されていない分からの雑誌が並んでいるとしたら、純が自分の資料用に並べている感じもあり、矢晴がシヴァ・アンバーを全巻読んだりして続きを……と思ったりしてもちゃんと雑誌で用意されている……便利。 扉付きの本棚にはなにがならんでいるんだろうかな。 純の仕事部屋は仕事机に向かう純の背面に壁一面の本棚があるはずで、寝室には小さい本棚、リビングダイニングにも本棚。 とはいえ、でもやっぱり本棚の量少なすぎかな? という感じはあるから、資料部屋として、本棚がずらっと並んでるような書庫みたいな部屋も独立して存在しているかもしれないな、と思える。ないほうが不思議。 でもそういう書庫的な部屋が2階にあるとして、リビングダイニングが大きな1部屋だからその真上にはないだろうと思うんだけど、あったら怖いな、と思える。紙は重いから。 キッチンから続く部屋が食料庫的なものなのかどうかは謎だけど、そこが書庫なら1階だし(重量的にも安心)、リビングでゆったり見れたりもして、便利かもしれない。 矢晴もけっこうな本の虫って感じもするから、リビングダイニングの書棚やキッチンから続く書庫から持ち出した本をリビングでずっと読んでたりしてくれても、かわいい。 眼鏡して本読んでる矢晴、絶対かわいい。

勘違いとすれ違い

 あの夜にぶちまけてお互いの勘違いとかなんかをいろいろすり合わせたような気になっていたりしたようだけども、そっからまた半月も経ってないうちに、やっぱり盛大な勘違いとすれ違いを起こしていて、「君のことだから〜」「うっ読まれてる」とか察して察されてボクラナカヨシって感じの意思疎通ができてる錯覚を脱却して、逐一どういう意味の言葉でどんな意図で言っているのか、すり合わせてくれ! という気分になる。 そもそもあの夜ですら、矢晴があの朝に後付けで言い訳していたようにも感じるから、純にとっては、そんな目的があったんだーと知った程度でしかないから、結局なんにもぶっちゃけてもないだろうし。とはいえ、この夜のこの顛末によって、矢晴の心境はずいぶんと変わっているから、それなりに必要なステップにはなっていたかと思う。 たった一晩の喧嘩(矢晴が一方的に殴ったようなもん)で、お互いのことをわかりあえるわけがないのだから、まず一歩。純が提案した「幸せなこと・好きなことランキングの見せあい」もうまくすれば一歩前進しただろうけど、やり方まずくてかなり後退したような。 ふたりは両想いで恋人同士になっているのか。本当に純は振られたのか。こいつらは同じ言葉で同じ言葉の解釈で、ちゃんと意思疎通ができるようになるのか。ふたりとも言語能力はかなり高そうだが、使っている辞書が違いすぎるぞ。まずは辞書を同じにしてくれ! と思ったところで【第16話】の『私はあなたの言葉を着たい』が思い出され、そういう方面には行くな! と純を殴りたくなる(ムニッ)。 純の矢晴を表現する擬音ってえらいかわいすぎるな。「ムニッ」とか「キッ」とか。 話を戻す。 結局、ランキングの内容もお互いに勘違いしているような気がするし、勘違いしたままで納得してしまっていて、お互いすり合わせて正確な把握をしようとしてくれないからすれ違ったままで。 ただ純は矢晴が「漫画を描く理由が見つからない」って言ったときにはちゃんと確認しようとしたけれど、純も自分のアイデンティティかなんかに関わることだったからかえらいこと威圧的になってしまったし矢晴も怯えてより巨大に見えてしまっていただろうし。落ち着いて会話できたら、もっと違ったんだろうな、と思う。創作に対しての〜ってところはこの物語の軸のひとつでもあるだろうから、何度もこの話するんだろうなと思うのだけど、そ...

編集部

 いつからそんなひどい環境だったのか気になりもするけれど。 事なかれ主義の桜木(望海可純の担当。純が四階をやり込めた時に四階はこっちで叱っとくと言ったのも桜木)とか、パワハラで新人に血尿出させた糞野郎の細川(菊池さんの同僚に深夜3時まで説教してたのも細川)とか、四階とか、なかなかに大変な環境。 四階なんてよその部署で問題起こして5月に異動とかだったんじゃないかと思ったりもするけれど。四階以外にも山盛りひどいのがいた古参編集。そりゃ、若手が蜂起しますわ、って感じもする。 桜木が純に端折った内容がとても気になる。 四階が編集部をやめたのは純がけんちゃんともうひとりとビデオ通話していた週のうちのはずだけども、細川の話題は出ても、「四階やめたってよ」って話題はなかったんだなあ、と。けんちゃんたちが細川のこと噂するんなら、あのビデオ通話は、A誌の漫画家友達の通話なんだよねえ、とは思うんだけど、そこらの情報が漫画家に回るのは翌週くらいとか、以降になるのかなー。 四階が辞めて2週間後に純が担当から聞かされたのも、けっこう最速の部類かもしれないな、と思ったりした。 でもほんと、純ったら矢晴と暮らし始めてからパタッと編集部に出向かなくなってたのか。行ってたら、なにかしら様子が違うのとか感じられただろうに。 売れっ子の前では表向き良好そうに見せる可能性は高いけども。 毎週編集部に来てても、これ以上寄越すなってくらいネーム描きためてて、原稿もさっくさっくで、催促するとかの必要のない楽な担当作家だったんだろうなあ、純。 それが来なくなった途端にネームも原稿も遅れがちじゃあ、「なんでそんなに時間がないんだ」と問い詰めたくもなる。でも、かなりひどいこと言う感じの担当なのに、純はそれを咎めないのも不思議よねー。まあ、人は人、と放置してる感じにも見えはするけど。あと、親しいからこその軽口、みたいに扱ってるか。どうなんだろ。 編集部の体制自体がどうなるのか、どうなったのか、みたいな結果自体は数カ月後くらいになりそうな気はするけども。純の担当がどうなるのか気になっちゃうな。 ただ、パワハラとかがひどい編集だったとしてもそんな人達がいままで雑誌のカラーを揃えてきてたんだから、体制が変わった結果、雑誌がイマイチになったりしないかどうかとかも気になる。風通しが良くなって雑誌も良くなる可能性もあるけど...

好きすぎてパート21

 アンケートにまた1件回答が増えており、ありがたや。またコメントも頂いておりまして、ありがたや。更新おめでとうございます作者さんありがとうございます。 ちょっと衝撃の、SNS事件、みたいな気分で、右往左往してる感じの心持ちだったりする。だって、しばらくなにも投稿しないって言ってたじゃん……なんか投稿し始めた感じだったら登録しよっかなーって待ってたのに……。まさか、そんな……と。 ただねー、扱いが難しく……。いやはや、情報が増えるのは嬉しい、そりゃもう。裏話とかも好きなんだけど、好きなんだけどーーーー。 本編で見たい。 できれば本編に入れ込んでほしい。本編になくても、読者なり視聴者なり、「全員」が、共通の情報を得られている状態、もしくは得られる状態が好ましい。(漫画でもアニメでもドラマでも映画でも) と思ってしまうので、設定情報とかここはこうですって説明とか、嬉しいんだけどさーーーー! と、いろんな自分が心のなかで右往左往。 作者さんには大いに語ってもらいたい!! とは思っているけど、それを得られるのは一部だな、と思うと、つい誰もが知ってる気分で語った時に「どこ情報?」みたいになるのが、自分は好きじゃなくて。 そしてまた、自分が後回しにしていたばかりに出遅れていたのも悔やまれもする。まあ、いいんだけども。でも、リアルタイムで追えてた人がうらやまし……。ううう。 ブログのほうでは、これまで通り、本編のみから得られる情報と感想と思考の垂れ流しでいこうかなあ、とは思ってて。SNSの裏話的情報については、チャットのほうでだらだらと、とか思うので、それについて話したいけどTwitterとかではちょっと……という方はふらっと立ち寄って呟いてってくれたらうれしい。 (売れうつファン同士で会話できたりする場所にもなれたらうれしいので、待ち合わせとか好きに使ってくれたらいいなとは思っている)

人命第一

 と、考えているらしい純の思考というか、担当に話している感じから、〈共依存関係は、一見すると献身的に見え、共依存者は「だって私が見捨てたらあのひとは生きていけない」などの発言をすることが多い。〉という wiki の記述に通じるものが……と思い。 矢晴に振られたと思っている純の思考は共依存まっしぐらな感じなのねえ……、と。 矢晴に振られて、恋人とか一生添い遂げる方面に行けないらしいけど、人命第一であったかいところで死んでほしいから矢晴を選ぶ、私が見捨てたらあの人寒いところで死んじゃうから。という極端な感じ。 前に自分で 依存 について考えてた時はこんな感じで。矢晴については、依存は悪いことだみたいに思わないで、とりあえず心の健康を取り戻すために純に生活委ねちゃってのんびりしたらいいのにー、みたいには思ってたけど。 と、ここらへんの共依存関係だとか依存だとか、思考停止に追い込んで〜みたいなところを、あのコメントで語っていた感じよねえ、と思うと、純がこれからこういう思考からどう脱却してくのか、みたいなところも描かれるんだろうなあ、と期待もする。

ニット

 会食時に矢晴が着ているニットがかわいくて、かわいくて。 ざっくりめのアラン編みということになるのかしらん、縄編みの感じが素敵よねえ、矢晴に似合うねえ、誰に選んでもらったのー? 純の借りてきたのー? とウザ絡みしたくなるくらいにかわいい。 純が以前に同じもの着てれば……と、たしか【第9話】の表紙で純がセーター着てたはず、と見てみたけど、純が着ていたセーターは模様がもっとこまかかったわ。 あと【第11話】の表紙の純もセーターだっけ……? と見たら、そもそも色が違ったわ。ほかにこの話だと、カーディガン着てるけど、これもニット系なのかな。 【第12話】の純が着てるVネックのはニットなのかどうか。矢晴の記憶のなかでケーキのようなものを差し出す純の服は模様としてはニットっぽいけど。 【第13話】で純が着てるハイネックはセーターなのかどうか……。 純は丸首とかVネックとか首周りがゆったりしてたり首を出す系のが多いのかなー、そういうほうが好きなのかなーと思ったけども、ハイネックもけっこうある。 純はけっこうニットが好きでいろいろ持ってそう、ハイネックもそれなりに着てる……矢晴の着ていたニットは矢晴に対してはけっこう大きめに見える。 などなど考えると、やっぱり純のセーターを借りてきた! と導き出され。きゃーー! と転げ回れる。 と、いろいろ見直していて、純が本当にオシャレさんすぎて、服持ち過ぎな感じがあった。これまで同じ服着てるとこないんじゃない……? レベルで同じ服が出てない気が……、と思ったんだけど。 【第19話】で純が着てるジャージ、【第8話】で矢晴に貸したジャージじゃない? ねえねえ! と、矢晴が着てるジャージの袖の余り方と、純の着てるジャージのフィット感を見比べてしまうと、あの会食時に矢晴の着ていたニットの、肩幅は純のものっぽい落ち方してるんだけど、袖の長さは、わりとぴったり……? と思えて、混乱してしまう。 純のだったら袖がもうちょっと余りそうなものだけど……んんん……? 純の7分袖くらいのセーターだったりとか……? まあ、袖は折り返したりなんかできるし……。うん。 矢晴のセーターが純のを借りたんじゃなかったら、会食用にって純と服屋に行ったということにはなり……? もともと持ってた感じもしないし。 純が担当との食事から帰ってきての翌日〜、古印葵の担当との約束を取...

優位と欠落

 【第19話】で矢晴が純のランキングを見て、『私が想定してたのと違うっつーか』と考えてて『どこか一つくらい自分の方が優位で相手が欠けた人間だと思いたかったんだ私はゴミ』と考えてて。 矢晴の想定していた純のランキングの内容が知りたいわぁ〜と思う。けど、見せてもらえなさそう。たぶん、1位に古印葵とか書かれると思ってたんじゃないかと思ったりもする。 で。 矢晴は自分のことを、ダメ人間だと思ってて、純になにもかも劣ると思ってるわけだけど、純が古印葵のファンで矢晴を大事にしてくれるのとか、一応、純より2歳年上だとかで、ギリギリ、優位を保っている気分ではいるのかなーと思う。 見下してる人間を尊敬したり慕うわけないからね。そこらへんで、矢晴はギリギリ人としての形を保っていたというかプライドにして縋っていた感じはするかなあ、と。 純の方はと言えば、売れっ子漫画家で大衆から才能が求められて売れてるわけだし、売れてるから金持ちで大きな戸建てで優雅な一人暮らしだし、家事のほとんどを外注してて生活に追われているわけでなく好きな漫画に没頭できる環境だし、友達も家族も多いみたいで充実してるし、なんでもできるスーパーマンだし。 となにもかもが矢晴には手に入らなかったものだし落としてきたものだし、と矢晴は劣等感しか感じない。 でもそんなスーパーマンが理想の漫画家で尊敬するのが古印葵で福田矢晴で、矢晴のことが好きだからと甲斐甲斐しく世話してくれて。 世話をされるのも自分が一人で生きられない人間だってのを突きつけられて嫌なんだけど、純と一緒に過ごせるのとか優しいのとかは好き、みたいな矢晴はいつもなんか引き裂かれてそうな心を持ち続けてる気がするんだけど。 純のことを好きになったのも、金出して世話してくれて優しくしてくれるから、って自分が純に依存してるんじゃないかとか、もっと浅ましく寄生しようとしてるんじゃないかとか悩んでた感じなんだけど。 なんだかんだぶっちゃけて、両想いになったらしいけど、純のランキング見てみたら自分のことなんも書いてないし、純は辱めてくるしで怒っちゃったと思うんだけど。 矢晴自身は、まだ純の欠落を知らんよな……? と。 純が2次元でしか抜かないというのは知ってても、3次元に欲情できないことを悩んでることは知らないよな……? そこらへん、ちゃんと純は矢晴に言ったほうがいいような...

順番

 純のとっちらかった順番ごっちゃな話ではなく。 会食で、矢晴が菊池さんとの会話で『憑き物が落ちたような気分』になる前に、純が矢晴の口に寿司を詰め込み、『科学的根拠はないけど私を信じなさい』に『フフッ』と笑って『なんだそれうさんくさ』という会話があるというこの順番。 すでに矢晴にはかなりの心の余裕ができていて、人の言葉を受けとる土壌ができていての、菊池さんからの連載時の話とその時の無知の謝罪とが矢晴の心に染み透る感じ。 もし、この謝罪が、あの編集部に行った日にされていたとしても、矢晴の心にはまったく響かなかっただろうなと思うと、ほんとに、純と暮らし始めてのこの1ヶ月半少々で、どんだけ矢晴の心をほぐしていたんだ、純。すごいぞ、純! 純は振られたって落ち込んでるけど、矢晴は恋人になった純に全幅の信頼を寄せてそうだぞ! 気付け! とはいえ。 矢晴に振られたらしい立ち聞きされた日から、振られた気分で2日で原稿上げて睡眠不足と傷心のめちゃくちゃな気持ちで担当と食事して夜遅めに家に帰って、そっから3日で睡眠充分でツヤツヤな感じの純の様子を見ると、担当との食事から帰ってきてから会食までの3日間の間に、すでに矢晴に振ってないと言われてルンルン気分でツヤッツヤなのかもしれないな、純……。と思い始めたりもする。 その3日間になにがあったんだ、教えてくれ! ちゅーくらいできたんか!?

世界に敗北

 純の『それに 私が見離してあの人が死んだら私は世界に敗北する気がする』という“ポエム”。 純自身、古印葵が死んでるかも、という話を聞いた後、【第6話】で『この世に納得いかない』という気持ちをたぎらせていたし、【第4話】で『なんであなたがこんな目に合わなきゃいけないのか』『納得できない』と言っているし。 矢晴に一緒に暮らしてほしいって申し出た時には『この世があなたを見放して孤独にさせたなら』『孤独があなたを殺そうとするなら』『私があなたを忘れないでいることで』『あなたを守ってあげられる』と言っていたわけだし。 この世の中の大多数と同じように「矢晴を見放して孤独にさせて」挙げ句、矢晴が孤独のなかで死んでしまったら、純だけが立ち上がって矢晴を守ろうとしていたのに、結局、純だって、矢晴を見捨てた世の中と同じじゃないか、という「世界に敗北」。 古印葵を見捨てるような納得いかない世の中に抗ってきたのに、結局、世の中と同じになってしまう、「世界に敗北」よりも「自分に敗北」……? 自分が敗北……。うん。 純の使う「世界」という言葉では【第13話】の『世界は変わらないけど』『世界が綺麗に見える時間はこれから増えていくよ』という純の祈りだけども、この「世界は変わらない」は「古印葵を見捨てるような世界のままだけど」という意味なんだろうかな、とは思うんだけども、【第21話】を読んでからだとまたちょっと違う印象を受ける。 「閉ざした心に見えていなかっただけで、世界は変わらない」とか、世界という大きなものは変わらないけどそのなかの人々は変わっていくし、矢晴も変わっていくものの一人」とか、そんな感じに受け取っていいかなー。どうかなー。とか思ったりする。 【第20話】の純には「古印葵を見捨てる世界」に「古印葵のファンである自分」が「敗北」するって感じの「世界」だったろうけど、【第21話】の世界は「世の中捨てたもんじゃない」って感じの世界だったな、と。

矢晴への思い

 純の矢晴への思いの出発点は、古印葵の漫画に心を掴まれたことではあるけど、古印葵の漫画は矢晴の思考・感情・忘れたくないものの凝縮したもので、矢晴の魂の欠片に心を掴まれた、という感じではあるまいか、と思う。 授賞式で矢晴のスピーチを聞いて、【第5話】『古印先生が忘れたくないもの……』と古印葵の漫画に込められたものに思いを馳せ、壇上の古印葵(矢晴)の姿を心に刻み、サインをもらいに行ったけども、古印葵には彼女がいて、幸せそうで、自分の手の届かない・手に入らない人で、ファン以上の人間にはなれなくて。 漫画家としてデビューできて、並べる人間になれるかと思ったら、古印葵はどっか行っちゃうし作品出てこなくなっちゃうし……辛いなぁ……。 ファンとして作品を読んで、ファンとして布教活動に勤しみ、ファンとして……、と自分の気持ちを慰めてきたのかなあ……? とは思える。 古印葵の漫画と出会ってから、純のなかで古印葵が一番で、壇上の矢晴を見てから矢晴が一番になってると思うけど、同居して一緒に暮らして、“両想い”と思い込んだ、いまもまだ「手の届かない人」という意識は抜けてないんじゃないか、と思えたりする。 純の言う「“わがまま”で“両想い”になるためならなんでもする」には「自分自身を矢晴に好きになってもらう」という意識がなくて、「好きな人を手に入れるために手練手管を尽くした」感じはある。 うん、それじゃあ、“両想い”じゃないですねー。 性欲の合致の部分は置いといても、お互いがお互いを好きで、好き合ってるからの“両想い”にはなれない。純のばーか。 矢晴が好き、という純の気持ちや、矢晴の命を助けたい、矢晴と一緒に暮らしたい、幸せになって欲しい、暖かくて肌触りのいい場所で死んでほしい、などの矢晴への思いもまったくもって純の正直な心からの思いではあるんだろうけど、これまで人を好きになって両想いになったことのない純は、矢晴から向けられた好意を受け取れてないんじゃないか、と思えたりする。矢晴も恥ずかしかったりしてまっすぐ純に「好き」とか「愛してる」とか言わないだろうしさーあ。 そもそも、純の「3次元に欲情しない」は「人間を恋愛的に好きになったことがない」のだろうし、自分の気持ちが恋か愛か憐れみか、自分の行為が恋愛か施しかの区別もついてないんだろうなあ……。 ずっとずっと、矢晴のことを思い続けてき...

した場合を考えてみる

 純が矢晴に捺印した後、性交渉まで致したかどうか、いまだ謎であるのでそれぞれの場合を考えてみたりした。 私は「してない(いまだ童貞であ〜れ)」と思っているので、してないほうがいいんだけどなあ〜と思いながら、「した場合」を考えてみるけども。 【第20話】の純の言い方を、「性交渉までこなした上、射精に至っている」とすると、「セックスって別に気持ちいいもんでもなかったな」というガッカリ感が満載なわけで、むしろ、矢晴に興味を失ってもおかしくない状態ではないかと思ってしまう。 ただ、矢晴に振られたと思っているから、その理由付けとして、「矢晴を満足させられなかった自分のなにがダメなのか」をがんばって構築した感じもあり、矢晴に言われた「セックスよりも漫画が上なら、お前とは両想いになれない(キッ)」を重く受け止めた結果の『漫画を作るより絶頂できるか?って言ったら』『そうでもない』、だから振られたという発言になるのかなーと思ってみたり。 童貞がたった1回の性交渉で何言ってんの? みたいな気分になるが、負け惜しみということであれば、まあ、でしょうね、みたいな。 ただ、「矢晴とのセックスでの射精が気持ちよかった、4番目に好きなこと」となると、そりゃもう、振られて当然だ、みたいな気分にはなるし、セックスしたんならしたで「セックス」って書きそうな気がするんだよなあ、純……と思うと、した……か……? と激しく疑問を抱いてしまう。純は“それ”がしたかったのに、そんなに良くなかったな、と思っているんだったら4位……うん……って感じだけども。 矢晴側から考えてみると、「私とスるのそんなに順位低いんだ!?」となれば、怒って当然にはなるんだよねえ……、と思うと、やっぱり「した」ってことになるのかなー。 うううーーん。 状況的には、今にも死にそうな感じの“湯冷め”からどうにか体温が戻り、なんだかんだで過呼吸まで起こした矢晴が、誘惑して求めてきたからといって、あの純が性交渉に至れるのかというと、甚だ疑問、としか思えず。無理ちゃうーー?って思ってしまうのだけども。そこで性交渉に至れたんなら矢晴に欲情できたことにもなるし。 と、やっぱり私はどう考えても「捺印はできたけどセックスまではできてない」という結論に至ってしまう……。 【第18話】のあらすじの『色々あった後、色々あったのに』の色々に性交渉が含まれ...

クーデター

 「クーデター」を辞書でひくと、「暴力的な手段によって」といった解説がある。 純のあの四階への一件が、暴力的な行動に駆り立てたのでは……と、純が危惧してしまった一因はこの言葉にもあるのかもしれない。 女性陣の話す編集部の内情を考えると、虐げられていた若手が蜂起し、社内環境を是正しようとしているような感じではあるので、「革命」というほうが正しいのかな? という気がする。 純の担当がどうなるのかはわからないけども、編集部自体は、健全な場所になりそうな気がする。 さて、【第21話】のあの終わり方から物語の続きを考えてみるとして、「なにがどう関係ないのか、会食のシーンが続く」か「純は関係なかったで終わり。またふたりの世界に戻る」のか。 純の企みとしては、編集部の内情を知り、今回の一件の発端が自分であったのかどうかの確認、ではあるから、菊池さんの『あ、全ッ然関係ないです〜』の一言で、目的は達成していることになるのだけど。 個人的には、次の話では会食からの帰り、夜の街をドライブしてる純と矢晴のロマンティックな感じをね、見たいなーーーって思ってて。たぶん、聖夜ですし。「光がよみがえる日」らしいですし。純の好きなことランキングにドライブってあるんだから、ドライブしてよ〜〜〜、と期待している。 純がもはや関係なかったとしたら、担当を残すために作家の権力振りかざすか、担当が変わることも仕方がないと飲み込んで、成り行きに任せる・見守るか、みたいな2択にはなりそうなんだけど、自分の立場がこの自体を生んだのでは、と反省してきたところだから、成り行きを見守る方面に行くのかなー? とは思える。 純がなにかするとか言い出せば、矢晴からは純が余計なことして事態が悪化したらどうするんだ、って諭されそうな気もする。 どんな感じになるのかなー。

純と矢晴の“性”質を比較検討する

 純は、たぶん童貞。矢晴は、たぶん非童貞。 矢晴には7年付き合った幼馴染の彼女がいたけど、純は『生まれてから今まで2次元でしか抜いたことがないオタクだから!』と言うから、彼女もいなけりゃ誰かと性交渉に及んだこともないはず。 純は、『3次元に欲情したことがない』と言うからには、「2次元には欲情する」ということだから、純も矢晴も、対象は違えど「欲情する」感覚は知っている。 純はペーパーに『四〓上になら抱かれたい!』と書いてたりして、受け願望があるのかどうか、ちょっと審議。 矢晴は純に『……襲われるのかと思った……』とかパジャマのボタンの掛け違いを直されそうになって『もしかしてこれが…目的ですか?』とか、自分が犯される側で純が自分を養う理由は性的なものだという意識がある。 純は、「一生を添い遂げる相手が欲しい」ため「3次元に対して欲情したい」願望がある。「3次元に対して欲情しない・できない」ために「好きな人に振られた」と考えている。 矢晴は、純が性的なものよりも漫画のほうが好きなんだから、世間一般の両想いにはなれないと断じる。からには、矢晴はいまんところ、性的接触を一番に考えている。 純は矢晴の気持ちを想像してか自分にもできると思いたくてか調子に乗ってか、性的なアプローチはするものの、できもしないことを言う。矢晴はそれを詰りながらも、強要してキスマークはつけさせた。 矢晴は、純が最初から性的興味を持って矢晴に近づいたんだと思ってたけど、自分が純のことを好きになってしまったら、純のほうには矢晴への性的興味が一切なかったらしいことを知ってしまった。むしろ、自分ばっかり欲しがっててハズカシーって感じの今。 純は、自分が欲情できない性質であることに悩みがあって、一生を添い遂げる相手を得るには欲情しなければならない強迫があるっぽい。だから真似事でも欲情できる・性交渉できるふうを装いたいんじゃないかと思えるけど、それでは矢晴が満足してくれないから振られたと思っている今。 純から欲情して迫る、みたいなことはできないっぽいから、矢晴のほうから誘い受けなり襲い受けなり積極的にいかないとコトに及べない感じはあるけど、純の純がうんともすんともじゃ、矢晴が余計に恥ずかしい思いをしてしまうので、どうにもならない、難しい関係。 純は「矢晴とエッチするより漫画のほうが気持ちいい」と言ってはいる...

■【売れうつ】の二次創作(40)(小説)

 【第21話】で純が『ちなみに私達は2人とも車できたのでお酒は飲みませんが』と、まったく嘘は言っていないのに、さもふたりが別々の車を運転してきたかのように錯覚させてきたので、矢晴って免許あったりするんかな……? と気になりはじめ。 矢晴が免許をもっているとしたら、の小話。 ■

優先順位

 純は『人命優先』で矢晴を助ける、みたいなことを言うけども、そんなこと言ってるから矢晴に振られるんだぞ、バーカバーカ、みたいな気分にはなる。 “物事の優先順位”とか“快楽の順位”とか言ってるけど、なによりもまず「矢晴が好き」って自分の気持ちを優先しろやー! って思う。 けども。 自分の気持ちを優先する“わがまま”の話をしたら矢晴に振られたんだから、もうどうしていいのかわかんないやね。 この担当との飲みの席で、へべれけに酔っ払って「こんなに好きなのに、なんであの人はわかってくれないんですかー」って担当が困るくらい矢晴への思いを言い募ってくれたらかわいらしいのに。 でも、べろんべろんに酔って帰ると矢晴が大変だから、節度ある飲み方しててとてもよろしい。むしろ、飲みの席だからと電車で来た(飲まない宣言はしない)けど、最初から最後までノンアルとかかもしれない。 で、優先順位として。 人命優先、はまあ人としてごく当然に、備わっていて欲しいものだろうから、いいとして。純が例として上げたものはそりゃあ当然、そこは人命、になるけど。 自分が漫画で絶頂したい気持ちのときに、矢晴が邪魔してきたら、の話で、矢晴を優先するのは「人命優先」ではないのだよ、純よ、という話。 人の命を重く考えすぎているのか、ごっちゃにしてしまっているのか。矢晴を窮状から救い出したのは「人命優先」だから、と凝り固まってしまっているのか。 すでに、漫画で絶頂するより矢晴と話したい、って矢晴優先なんだから、そこらへんちゃんと矢晴に話してあげよ? 性交渉に関しては矢晴の希望通りにできないかもだけど、矢晴が好きだよ、って話してあげてよーーー。抱きしめて気持ち伝えなよーーー!

一線のライン

 あの夜、あの朝チュンで、純と矢晴は『最低限度の一線を超えてしまったのは』『望海 可純の家に住み始めてから1か月目のことだった』と【第1話】で語られているわけだし、なにかしらの“一線”を超えているけど、矢晴にしてみれば、それは「最低限度」で「最低ライン」なわけで、と思うと、「最後まで」はしてないわけでしょう? と思う。 矢晴の“一線”の段階がどんななのかはわかんないから、どうなのよ? と悩み続けてしまうけども。 個人的な希望、願望、欲望としては、「純はいまだに童貞であ〜れ」とか思っていたりするので、最後の一線(結合・合体)は超えてないと思いたく。 矢晴の一線の段階的に、「恋人同士の最初の段階」と考えた場合の一線は、キス程度……? 一緒に寝る……? 裸を見せ合う……? とかいろいろ考えられもするけど、「裸を見せ合う」に関しては一緒にお風呂でクリア……? 「一緒に寝る」は当然クリア、「キス」は純からキスマークつけてもらって……クリア……か……? その後、我慢ならんかった矢晴からガッツリ純の唇を奪うくらいはしてくれたらいいかな、と若干の不確定要素はあれども、という感じだけど。 お互いの好きな気持ちを確認しあって、キスしたから“両想い”と純が思ったとしても不思議はない。純は自分が矢晴のことを好きという気持ちは確かだと思っているし、矢晴は自分のことを好きになってると思っているし、それでキスしたから、私達は両想い! にまで思考が到達しててもおかしくはない。思い込みの激しい子だから。 射精にまで至る行為までは行った、として、「裸で抱き合い、お互い手でした」くらいのかわいらしさを想像するけども。さすがになんの準備もできてない状態で最後まではねえ……、矢晴の身体の負担とか考えてもそこまでは……、いってもいいけど……、難しいんじゃないかと……、いっててもいいけど……、それならそれで見せてほし……、と悶々と考え続けてしまう。 矢晴としてはそれで充分満たされてのランキング1位の「ねる」=性行為を含む、であったのに、純にとっては4位なんだから、「私とスるのはその程度なの?」とひどくガッカリすることこの上ない、という感じもしてしまう。 いやさ、純との性行為を含むが1位としてもさ、矢晴よ……、ちゃんと書けや……。ついでに、あんな詰り方しないでお互いのランキングの詳細・意味・理由をきっちり...

エッチ

 【第20話】の純の『快楽の順位ってのは漫画作りでは絶頂するけどモーガンとエッチしても絶頂しませんて話ですよ』と、“モーガン”=矢晴であるからして、「矢晴とエッチ」を視野に入れている純が、あらあらまあまあ、って気分になって。 いやまあ、別に、絶頂まで至る必要なくね? まで思うんだけど、なんだろな、「矢晴には勃たない」ってなら、わかる話になりそうなんだけど、「絶頂するか否か」はなんか……んー? ここもまた純のとっちらかった感じがしないでもないけど、漫画作りと性交渉では、感じる部位が違うだろうから、順位が必要か……? と思えるし。とはいえ、あのランキングで「1位が漫画、4位が射精」で矢晴に「ナニするより漫画なんてお前とは両想いになれない(キッ)」って言われたと思ってるから、順位にこだわってしまうし、矢晴とエッチしても漫画より気持ち良くなかったらどうしよう……という不安なんだろうなと思うんだけど。 あと、矢晴に対して絶頂(射精)まで至れなかったら今度こそ捨てられる的な不安? そもそも、人間相手に勃たないかも、って思ってるし、今んとこ勃ったことないからってのが一番の不安要素ではありそうなんだけど。 んーーー。いやまあ、ちゃんと(?)最後まで致せるのがとても最高って状態かと思うけどさー。別にいいじゃん。勃たなくたって肌触れ合わせて、安心〜幸せ〜ってだけでもさ! と思ってしまう。 肌のふれあいに嫌悪があるわけでもないしねえ……。むしろ肌のふれあいに感度がないから気にしてるんかな。 まずは試そうよ! と思うけども、まだ今の状態の矢晴は、純の性質を納得するよりも、自分の体が貧相だからとか、自分が相手だから純は欲情しないんだ、みたいに考えちゃいそうだから、するならもうちょっと元気になってからかなあ……? 純はまず「必ずしも絶頂する必要はない」ってことを理解して、矢晴とよく話して意思疎通して齟齬をなくして、ゆっくり始めよ? 純は人間相手に初めてだけど、矢晴だって男相手は初めてなんだろうから、ふたりでゆっくり進もうよー。ねえ。 そしていつかふたりのエッチを見せてほしいーーー。矢晴が蝶になるとこ見せてほしー。 とか、考えながら、1年後の矢晴の描いた漫画に対して漫画描いて返す純ったら、やべえこと気持ちいいことになってんだな、と気づいてしまって。きゃー! エッチ!

純の脳みそ

 【第20話】で純はネームやらプロットやらの作業の時に『脳からヤバイものがドバドバ出てきて』『脳みそが止まらない感じです』と睡眠不足と疲れでトロンとした感じの目をさらにイッちゃった感じで語るけども。 もともと、「純は作品表現摂取して脳みそだけでイケそうだから、恋愛とか性的接触必要ないんじゃないか」とまで思ってたけど、あながち間違いでもなく……? でも、【第20話】の純ったらそれを言い訳に振られた理由を考えてる感じもあるから、ちょっとむずかしい。 【第5話】のアシとの会話を聞く限りでは、純は自分の漫画にそんなに思い入れがない感じだよなあ、とは思ってたんだけど、自分の絵柄がそこまで好きじゃないしペン入れめんどくさいし、で、話半分で会話しながらだと「生み出してる瞬間の自分の快感」は隠す方向に行けば、出来上がりつつある自分の漫画は見飽きてて興味がないからああいう感じに……というのはまあ、納得かなあ。 作品を創り出す過程が楽しくて、脳みそに気持ち良くて、作品を仕上げる段には興味が失せている。わからんでもない。 そしてまた、純が古印葵に心酔してるのも、古印葵の表現が純の脳みそを気持ちよくさせるからなんだろうなと思うんだけども、自分が漫画を作る幸せとはまた別のものだし、脳より心で気持ち良くなってるから【第9話】で『心の…誰も触ってくれないところを』『触ってくれるから』と恍惚な表情をして『こういう幸せを私にくれたのはあなただけ』と言ってしまうのだろうなと。 そして【第16話】で『古印先生はどんな本よりずっと好ましい名前をつけてくれる』『私はあなたの言葉を着たい』ときて、【第19話】の好きなこと・幸せなことランキングの堂々2位に『自分の心に名前がつく』と書いてしまうくらいで。 それから、【第17話】の純の脳内の大変な感じとか、好奇心の部分とか、いろいろもろもろ。 うん、まあ、純は一貫して、やべー脳みそをしている、気がする。 純、かわいいな。 そんな感じにとっちらかってるのに、欲望や怒りよりも理性のが強めなのもいいやね。でも道徳とか道義にこだわりすぎてて、若干自分の気持ちを置き去りにしている感じはある。名前のつかない心の部分だから、立ち止まってるだけかもしれないけど。

古印葵の担当

 現担当の菊池さんが、当時はわりと至らない担当ではあったけども、あんだけのブラックな職場だったのにも関わらず、まだ編集部にいたことと、まだ古印葵の担当であったことが、とても良かったなあ、と思う。 純が毎週編集部に行っていた頃、古印葵の担当であることを知っていて菊池さんとも挨拶したり一言そえたりと良好な関係を保っていたことも良い。そして出会いの機会を引き寄せた純もえらい。がんばった。 そして気になるのが、古印葵の元担当の男性のことなんだけど。 古印葵の担当してた時は、矢晴もそれなりに信頼してて二人三脚で、受賞を喜び合ったりしながら編集部で働いてたと思うんだけども。 矢晴が受賞直後のこれから、みたいな時期に移籍したのを、あのブラックな職場で「これからの作家逃しやがって」って責められて気に病んで……とかしてない? だいじょうぶ……? という気分になる。 矢晴がA誌に戻るまでの2年半のうちのどこかで“異動”してるらしいけど、病んで退職とかじゃない? ねえ……? と気になってきて。 もし、矢晴が移籍したのが原因で、担当さんが責められて……とかだったら、矢晴がまた落ち込んじゃいそうで。 でも、菊池さんが矢晴の担当になったとき【第7話】『新しく入った菊池です』って言ってるから、それ以前のこと知らないものね……。菊池さんもこの編集部入って1年半から2年くらいってとこ? それくらいであの内情はヤバい職場だわね……。 今後、矢晴はまた漫画を描き始めることができるようになるだろうけど、新体制になった健全な編集部で菊池さんが担当して、漫画家として活動できるようになったりするのかなー。

視野が狭い

 【第20話】で純が帰りの電車のなかで、編集部で四階に言ったことのあれやそれや、あの夜の矢晴に言われたことやらと思いだして、『そっか……』『私……』『視野……狭いな……』と落ち込んでいるのが可愛らしい。 そこまで視野狭いわけでもなさそうな気はするけども、好きなもののことしか考えられないから周囲への影響とかまでは考えが至らない部分はありそう。 矢晴の視野の広さは、広すぎて病むタイプだから、ふたりしてちょうど中間ぐらいになるととてもいいのではないかと思う。「矢晴は考えすぎだよー」「純が考えなさすぎ」ってじゃれてくれるととても潤う。 で。 今回の一件では、矢晴は周囲のことを考えすぎてて当時も今も。【第3話】で『作家の前で同僚の説教始めるわけにもいかないだろ! 編集部(ここ)から一刻も早く帰れという空気を感じてないのかお前は』と考えてて、『出ていけっていう空気を分かってたのか分かってなかったのか分かんない人だな』と純のことも考えてる。【第21話】で『看板作家のお前がやばいクレーマーくらいの圧で編集を〆たんだぞ』『お前に心証悪くされて次回作は他社でってことになったら編集部は不味いと思うだろ…』と言ってるのもかなり世の中わかってる感じで、後々の影響とかまで考えてしまう視野の広さか空気読み過ぎか。 実際のところ、あの編集部の一件で四階がむちゃくちゃやべーーー!って顔して謝り倒してたのは矢晴の言った「看板作家の心証悪くして作家が他所に行く」事態を想像しての謝罪だったろうし。えー、でも、やっぱりここで四階が純に対してじゃなく矢晴に対して謝れてるの、まだ更生の余地ありって感じするー。 ついでに今回の純が『あの時の私がもっと理性的で正しくあれば』と反省も込めて言っていると思うんだけど、「大好きな古印葵をおもいっきり貶されているのを物陰で聞き続けた強火ファン」の言動としては、これ以上ないくらい理性的でしてよ? 言ってること全部正しかったと思うし? 言いがかり的なとこ一切なくて。自分の立場を勘違いしてるくらいの人間だったら、「この編集者をクビにしないなら連載やめてやるからな!」って脅しててもおかしくなかっただろうし? まあそんなこんなで、「自分のせいかも」と思い悩んで、即「ほんとのところを聞きに行こ」ってなるあたりの純は、とても強いなと思う。さすが胡散臭い陽キャ。行動力で視野の狭さを...

第一歩

 【第21話】が出る前に 書いていた ことで「その企みは矢晴が漫画に向き合うきっかけになるの……? 幸せへの第一歩なの……?」書いていたんだけども、【第21話】の顛末で、純の企み外のことではあるけども、確かに矢晴にとって「漫画と向き合うきっかけ」になりそうだったし、「幸せへの第一歩」になっていた感じがとてもして、今【第21話】で純が矢晴に寿司を食べさせてから言っていた『苦痛を伴っても好きって思えたものといつかまた再会できるよ』を噛み締めている。 あの連載中に、苦痛にのたうち回りながら漫画を描いてて、でも誰も自分の言うことを理解してくれないし取り合ってくれないし、という辛さが、今回、菊池さんがそれ以降に体験したことで振り返って理解できるようになってて、今更ではあるけど、今だからこそ、って感じにあの時を振り返れたってのは、矢晴にとってどれほどかと。 落ちる涙を見つめながら、矢晴の瞳に光が宿るその瞬間だとか、放心してる矢晴を見つめる純だとか。なんかもーーー、いろいろ、感動している。 純一人では矢晴を漫画に向き合わせるのってかなり難しそうと思っていたけど、外部との接触によって矢晴の心がほぐされて。他者を見る、みたいな部分は純との暮らしや接触によって育まれた(というか、持ち直した?)だろうから、純がいなくては成り立たないけど、純には出来ないことを純以外からもたらされて。純ったら、自分がその役担いたかったのにーーーって嫉妬しない? しないな。 【第13話】で『世界は変わらないけど』『世界が綺麗に見える時間はこれから増えていくよ』と純が祈りを捧げたけれど、案外、世界も変わっていくな、と思う。

あの日あの時あの場所で

 だんだんと、特定の日を指すための「あの日」とか「あの時」「あの場所」とかの指示語が増えてきて、自分ではどこらへんのことを言っているのかわかってるし誤解を生まないように補足しながら書いているつもりではあるけれど、大丈夫なのか不安になる。 同居1ヶ月目のあの夜、と言えば、一緒のベッドに入って矢晴が激昂してから、約束の印鑑を捺せと強請るまで、にはなるんだけども。 話はそれるが、本編で矢晴は「強請り(ゆすり)」というが、私は「強請る(ねだる)」としていたりする。同じ漢字を使いながらもこの語感の違いよ。甘え方の差よ。いやだって、矢晴の『約束するならあれやれよ』はおねだりでしょう? 「あの日あの時あの場所で出会わなければ」みたいに矢晴が考えたとしたら、11月はじめの編集部での出会いになるだろうし、「あの時あの部屋から引きずり出してよかった」みたいに言ったら、純が言ってて、矢晴のアパートから純の家へと引っ越しさせた頃合いで。 「あの」って便利な言葉だなあ、と思っているところ。 だいたい、「あの夜」は同居1ヶ月目の夜をさして、「あの朝」はその翌日の朝チュンだけども、これからまたいろんな夜や朝が来て、「あの」ってだけでは通じなくなるんだろうなと思うのだけど。 「あのコタツでの一幕」と言われて「思考の共有」が浮かぶ人と、「お前と両想いになれる奴はいないよ(キッ)」が浮かぶ人と分かれてしまうだろうし。 「あの」とつけることでなにかしらの重大事があったポイント、とはわかるけども、それぞれが想起するポイントは違ってくるから、言葉って難しいよね。 というのを考えながら、純と矢晴の認識と言葉の齟齬について考えをめぐらしている。

睡眠

 矢晴は不眠症な感じだし、夜に寝ようとすると脳が思考に呑まれて大変なことになってそうだし泣いて耐えてたり、“湯冷め”で数時間耐えてたり。今は睡眠薬を飲んでいるのかどうかわからないけれど、同居1ヶ月目のあの日の翌日の夜は純のベッドで震えながらテトリスしてて、日付が変わるまで過ごしていて。 純と一緒に電気毛布を探して、ぽかぽか気分で癒やされていたのは深夜2時。矢晴が『生き返る〜〜』って思ってる頃には純はがっつり眠っている。 純自身は普段夜ふかししない、と言っている割にはお風呂入ってから寝るのに、夜10時くらいで『ちょっと早いけど』と言っているくらいなんだから、いつも11時くらいとかで寝るのかなー? 矢晴と同居してからは、多少睡眠時間削って矢晴の療養計画たててたり、ベッドの中で調べ物してたりしてたから、矢晴と昼間過ごして少し仕事が遅れ気味、夜に矢晴の療養計画立てたりしてるから睡眠時間が減り気味……と、積み重なってはいるよねえ。 朝に起きる時間は決めてあって、矢晴も起こさなきゃだし、と夜が遅くなれば睡眠時間が減っていて。だんだんと仕事が夕方までに終わらない感じで押してくれば夜もやらなきゃ日付が変わるまで……で、あんなにクマが出来てしまうほどになってしまって。 でも、明後日に原稿上げるから〜までの2日間に恐ろしく疲れすぎてたのは、睡眠が足りない以上に振られたショックなんだろうかなあ、純。 美容院でちょっと寝ても回復しないくらいだし。どんだけ疲れてんだってくらいになってるけども。そりゃもうあんなおかしなこと言って担当から『ちゃんと寝た方がいいですよ』まで言われるわさ、くらいに。 担当と飲んで帰ってきてからの純は、脱稿したこともあって爆睡したんじゃないかと思えるし、その後はそれなりに調子が良かったのかスケジュール見直していい感じにできたのか、3日後に編集の女性陣との会食時には、疲れた様子も一切なくて、胡散臭い陽キャが復活。 矢晴のアパート徹夜で掃除して帰ったときも、一晩寝て回復してまたすぐアパートに来てるんだから、若さなのか体力なのか。あの日の純は、矢晴視点ではすこぶる胡散臭くて、純視点ではすごい誠実だったけど、矢晴と純の認識の差を考えると、ちょっと矢晴視点寄りだけど軽めの誠実さくらいが、純の実像なんじゃないかな? と思える。話がそれた。 矢晴も純からもらった電気毛布のお...

治療中

 ここのところの矢晴の語るあらすじでは、『アル中鬱病(治療中)』『鬱病アル中(治療中)』と、「治療中」の言葉が入って、矢晴がかなり前向きになっている気がして嬉しくなる。 以前は「アル中で鬱病のダメ人間」といった気持ちが入っているようなあらすじだったけれども、純の家に住む理由として、「療養のため」と思えるようになったのかしら? と喜んでいる。 そのうち、「上薗純の家に居候」という言葉が、「上薗純と同棲」になってくれたら! なってくれたら! と期待する。 矢晴の精神科の通院が、3週間毎としたら次の通院は明日になるのかなーとは思うんだけども、もしかしたら、純の送迎でちゃんと通えるからって隔週くらいで行ってるかもしれないけど。 純がなにかとすぐに病院での検査をするから、なにがなんでも治さなければみたいな気持ちになってたり……? これ以上病院通いたくない的な……? 後ろ向きなのか前向きなのかよくわかんない状態だったり……? とか好き勝手想像して、微笑ましい気分になる。 同居1ヶ月目のあの日にスリップ(再飲酒)してからのすったもんだで、いろいろとスッキリした気持ちの朝チュンで。病気療養に前向きになって、まだそこから半月ほどなのに、酒の席で落ち着いていられるほどに安定してくれて。純、がんばったね、矢晴、がんばったね。

■【売れうつ】の二次創作(39)(小説)

 酔っ払い女性陣がこんな感じで帰途についたら、いいんじゃないかと思った話。 ■

各話投稿間隔一覧

各話の投稿日時、曜日と、投稿間隔を一覧にしてある。  純曰くのタイトルは、統一している(自分でデータ扱う時に絞り込むから漏れないように)。 【第18話】からの投稿間隔がやっぱり怒涛で、たしかに初期の頃もこんなだったけども、とは思うんだけど、やっぱり早い。すごい。嬉しい。(けどちょっと心配。) 【第20話】があの終わり方ですぐに次の話がきているということは、【第21話】の終わり方を考えるに【第22話】もわりとすぐなんじゃないか、と期待してみたりするけども、さすがに本業作品の公開日には来ないだろうなあ〜とか思ったりする。 話数 タイトル ページ数 投稿日 投稿時間 前回投稿 からの日数 第1話 虚・プライド 33 2021/4/24 土 22:38 第2話 後悔・プライド 30 2021/4/26 月 23:35 2 第3話 攻撃性・マインド 30 2021/4/29 木 0:36 3 第4話 荼毘・アルコール 34 2021/5/1 土 0:34 2 第5話 上薗純、曰く その① 33 2021/5/8 土 16:19 7 第6話 上薗純、曰く その② 38 2021/5/15 土 18:36 7 第7話 誘惑・ユートピア 31 2021/5/24 月 21:00 9 第8話 零・クッション 18 2021/5/24 月 21:01 0 第9話 再現・クリエイト 31 2021/6/8 火 22:09 15 カラーイラスト 2021/6/18 金 12:27 10 第10話 経験・アンデッド 35 2021/7/21 水 23:02 33 第11話 蜘蛛・オキシトシン 35 2021/8/5 木 17:32 15 第12話 幼生・トランスフォーム 40 2021/9/11 土 16:55 37 第13話 上薗純、曰く その③前編 31 2021/11/6 土 23:24 56 上薗純、曰く その③後編 24 2021/12/11 土 12:31 35 第14話 一生・ベイビー 24 2022/01/02 日 10:49 22 第15話 蓮華座・ロンリネス 35 2022/04/23 土 13:08 111 第16話 上薗純、曰く その④ 27 2022/05/14 土 13:32 21 第17話 上薗純、曰く その⑤ 45 2022/08/06 土 13:47...

耳鳴り

 矢晴の耳鳴り。 【第12話】で酒を買いに走っていた時も耳鳴りで世界が遠くなっていってたけれど。【第15話】からの“ケンカ”でも鳴っていた感じのようで。 【第21話】の『頭に血がのぼると耳鳴りが起こるからガチの言い合いはもうあまりしたくないよ』『え……っ そうだったの ごめん……』って矢晴と純の会話が仲良すぎてたまらんと思いつつ。 菊池さんが「耳鳴り」というキーワードで過去を思い出し矢晴に耳の調子を聞き、矢晴が謝られて、『だ、大丈夫です あの後ちゃんと病院に行きました』と答えるまでは安心材料なんだけど、『今は聞こえる範囲が少し狭くなってて』『たまに耳鳴りで音が聞こえ辛かったり頭痛になるくらいでなんともないので』と心配しないで大丈夫的に言うけれど。 矢晴にはもう当たり前になっちゃってるんだろうけども、健康だった状態から考えたら、後遺症の程度がひどくて、心配とか通り越すよなあ……。と思う。 変にごまかすことなく正直に言ってるのはいいんだけどもね。全然なんともなくない。 そして矢晴の耳の調子を聞いたら、純がいつもかなり近くで話すのも、聞こえ方に配慮した結果なのかしら……? とか思ったりもしたけれど、距離が近すぎるのは最初からだったわ。 純の仕事部屋の電話での打ち合わせが聞こえたり、リビングで純がビデオ通話してるのが階段から聞こえたり、どんだけ純の声がでかいんだ? とも思えるけども、矢晴の「聞こえる範囲が狭くなった」というのは、家の中でなら普通に過ごせる程度で済んでいるのかな。

振ったか振ってないか

 あの【第19話】の衝撃のラスト、ショックで凍った表情の純は、【第20話】で「好きな人に振られた」と表現し、矢晴と両想いではない状態だと傷心しているけれど、【第21話】の仲睦まじさとか見るに、矢晴のほうには「振った意識」がないんじゃないかと思える。 実際、振ったかどうかなんて本人たちが語ってくれるのを待つよりないんだけど、このふたりとも、今んとこどこまで言ってることを信用していいのかわかんないのよね……。 矢晴は『お前と両想いになれる奴はいないよ』と言って純を振ったことになってるけど、直後に『差別的なことを言ってごめん』と大泣きしたらしいので、矢晴のなかでは「ひどいことを言ってしまったけれど、私のことを嫌いにはならないで」という思いがありそうだし、先の言葉を撤回したつもりになっているんじゃないかなあ……? 純は、自分のことを「人に欲情できない“異常者”」(世間一般の両想いができない)と思ってて、矢晴の「差別的なことを言ってごめん」は「通常と異なる者を差別するべきではないのに差別的なことを言った」というだけで、純が“異常者”であることを否定しない言葉にはなっているから、矢晴が言ってしまったことを撤回するまでには至っていないのかなと。 お互いの会話と思惑に齟齬ありまくりで。 純は矢晴に振られたと思っていても、矢晴を邪険に扱うなんてことはしないで、「見捨てない」と宣言したとおりに、死ぬまで看取るつもりでいるだろうなと、健気だなあと思うんだけど。 純の態度が変わらないから、矢晴は純と両想いが継続していると思っていたりするんじゃないか。むしろ、純が振られてるからと一歩引いたくらいの距離感がとても心地よかったりするんじゃないか、と思えてしまう。 そのうち、「君が私と両想いになれないと思っていても、私は君が好きだよ」とか言って、矢晴に「え? 両想いじゃなかったの!?」と驚かれて欲しい……。

放心

 【第21話】で矢晴が菊池さんに謝られて、落ちる涙がスローモーションで、矢晴の心のなかのなにかも涙と一緒に弾け飛んだ感じの。次のページで1ページまるごとで放心状態の矢晴と、それを見つめる純の図がとても素敵で。 菊池さんの落ちる涙に映り込んでるものはいったいなんなんだろう? と思ったりもしつつ。 矢晴のなかでなにかが変わった瞬間を、純がしっかり見届けているのが、いいよねええーーー! と転がる。 【第1話】での『担当に言っても友人に言っても』『冗談だと思われてなにも理解してくれない誰も助けてくれない』という矢晴のあの時が、今、掬い上げられて浄化されたみたいな気持ち。 そりゃもう、今さらってくらいに遅いとも言えるけども、この菊池さんの【第21話】『あの時も今までずっと忘れてたことも』『本当にすみませんでした』って涙までこぼす担当の姿ってのは、矢晴の辛い過去を今の気持ちからそれなりに軽くしてくれるんだろうなあ、と。 そんな機会に恵まれた矢晴がいいなと思うし、それを目論んだわけではないだろうけど、その場を設けた純がいい。そしてちゃんと見ている純がいい。いいわぁ〜。 菊池さんが当時はなにもわかってなかったけど、今ある程度知識がついて、それが当時のことと結びついて、矢晴に対して謝れたことで菊池さん自身の心も軽くなっただろうし。 みんな、よかったね、ほんと、よかったね、って思う。

■【売れうつ】の二次創作(38)(小説)

 矢晴の着ているニットがとてもかわいいので! こんな感じで選んだったらいいな〜〜という願望。 ■

電車と車とアルコール

 【第20話】で純が担当との食事からの帰りが電車で、夜10時10分くらいかな。そこから帰って1時間かからないとしても、11時前だから、わりと遅くまで矢晴はお家でお留守番なのね……と思いつつ。“飲み”に行くから電車使ってて、ってのがいいわぁ〜〜って思ったんだけど。 つり革が三角だからメトロなのかなー、どうかなー。何線なんだろ〜とか考えつつ。だいたい、電車のドアったら高さ180〜185とからしいんだけど、純はそれよりちょっと大きいわよね、うん、うん。と純の大きさを考えてしまったりした。 そして【第21話】で純が『ちなみに私達は2人とも車できたのでお酒は飲みませんが』ってスマートに言ってるのが、たまらん! 矢晴の前で自分も飲まない、運転する人間には酒はすすめないこの時代、「矢晴も車できたから」と言うことで運転してきたと錯覚させて、矢晴にお酒をすすめないようにとしている純が、うますぎて! 簡易チャットのほうでちらっと言った(ついったで呟くような使い方をしている)けど、目の前でがんがんに飲まれてても矢晴が飲みたいみたいな顔をしてないのは、隣に純がいてくれるからなのかしらねえ。 たぶん、酔わせてホントのところを聞き出そうみたいな計画は事前に聞かされてるだろうから、心構えができてるとかもあるかもしれないけど。 もし飲みたくなったら〜みたいな合図とか約束とかなんかしてたらいいなあ、純と矢晴。 そんでもって、帰りの車のなかで、純から褒めてもらって、ちょっと照れる矢晴とか見たい。

全ッ然 関係ないです〜

 っていう、菊池さんが、いい! シリアス〜な雰囲気で純が話してて、ドキドキしながらページめくると、『あ、全ッ然 関係ないです〜』って! もう、漫画がうますぎてたまらん。 『全ッ然』の小さい「ッ」の使い方よ。本気で純が四階にしたことなんて今回の騒動に欠片も、1ミリも、関与してない感じが。 あんなシリアスにちょっと若干思い詰めたりもしたのに! でも、純は後先考えないところは反省すべき点だろうから、今回のに関係してなくても、矢晴と話す時にちゃんとワンクッション考えなね。考えてから喋った時は、矢晴にとっていいこと言ってるから。 実際のところ、カレンダーで考えても、純と矢晴が編集部で会ったのが週の半ばでその週の会議ってあたりで、会議が金曜だったとしても、菊池さんたち準備が早すぎんだろ、って思ってたからさー。前々から糾弾する準備はしてて、それがたまたま、純と矢晴が編集部で会った週だった、ってだけなのかなー。 純がきっかけじゃなくてよかったねえ。

スーツ、ネクタイ、シャツ!

 私、スーツの男が好きで好きで。 スーツの足元の革靴でかいのに、足首細くてってのも好きで好きで。 ええもう、リーマン物のBLは大好物なんですけども。 純も矢晴も漫画家だから、そこまでスーツ着ないじゃないですかー。でも純はそれなりにフォーマルな感じのも着てくれるから、足元とかいい感じで〜。 今回なんか、リーマン的なスーツではないけど、しっかりめのジャケットにネクタイにシャツで。『やり口が汚ねえ営業マン』スタイルでしょうかねえ。 で。 スーツのジャケットを脱ぐ、とか、ネクタイを緩める、とか、シャツを腕まくりする、とか! たまらんじゃないですかーーーー! なんでそんな全部盛りで寄越してくれるんですか! うれしすぎますーーー! って感じで。 矢晴のニットもとてもかわいいけども、純に釘付けな気分。 脱いだジャケット、たたんで置いてあるのもポイント高いし。おしゃれさーん。(でもいつの間に回転させたんだ、ってツッコみたくなる野暮) 前回の、サスペンダーとかもかわいかったけどね、コートも素敵だったけどね、やっぱりスーツが! ネクタイが! いいんだよねえ。 普段がノーネクタイのオシャレさんが、ネクタイしてるってのがまた。いいわぁ。

胡散臭い

 今回、何回「胡散臭い」と言っているんだというくらいに、連発されるが、そこまで言われるほど純が胡散臭いかと言うと胡散臭い。 純は心外であるらしく『えっ』って驚くけども。 そしてこのコマの真上から見た矢晴と純の肩幅の差よ……。純、おっきい〜、矢晴の倍はありそ〜〜。 菊池からの『望海先生は胡散臭いくらい陽キャじゃないですかぁ』と桃井からの『ちょっっグフッ言い過ぎですよ先輩』がたまらんし、矢晴の『うさんくさいですよね』ってのが、も〜〜。いいんだ、これが。 純の話を聞いてると、純がとても純粋でいい子に思えるんだけども、対外的に見せる面のなんと胡散臭いことよ。なんでだろうね。美形すぎるから? それこそ、初期には、矢晴に対して四階が罵詈雑言言うように仕向けたのは純だ、みたいに言われてたし、矢晴の通う銭湯にも手を回して休業させたんでは、とかまで言われてたくらいに、純は胡散臭い。 意図的な印象操作の演出だったとは思うんだけど、最初から胡散臭い人物で、今もやっぱり胡散臭い印象はあるし、周囲の人間からも胡散臭いと思われている、胡散臭い純がかわいい。

4年ぶりのスシ

 矢晴が純に寿司食べさせられて、『うま〜〜〜』ってなってるあの笑顔がとても素敵で。 ご飯が美味しいってほんと大事。矢晴ったら、純の家に同居してからの最初のご飯、ポン酢でじゃぶじゃぶにしてやっと食べれるみたいな状態だったのに、お寿司食べて『うま〜〜〜』って味がわかるようになってて、美味しいのが嬉しいみたいな笑顔がたまらん。 そして純に『寿司なんて家じゃ食べられないだろ』に対しての矢晴のフキダシ外の『まぁスシは4年ぶりですけど…』という「4年ぶり」というのが、4年前……一番矢晴の生活が喜びに満ちていた頃、受賞のお祝いがお寿司だったのかしらねえ。 きっとその時のお寿司も美味しかったんだろうな。今、純に食べさせてもらってるお寿司も美味しくて良かったよね。よかったね、矢晴。 純がさらっと『今じゃなくて今度寿司屋行った時の話』と次に寿司を食べる機会があることとか、一緒に行こうとしてる感じとか、なんかもろもろ含んでそうな、楽しい未来を予見させるような感じで言ってくるのがまた良くて! (まあ、このシーン、言っちゃえば「未来の報酬を夢見てよく生きろ」「そうだな」のバリエーションなんだろうけども) 純が矢晴のこれからの未来が明るいって話をしてくれてて、『科学的根拠はないけど私を信じなさい』ってのが、もーーー! たまらん! 半月前のお風呂場での【第13話】『世界は変わらないけど』『世界が綺麗に見える時間はこれから増えていくよ』には無反応だったっぽい矢晴が、今回の純の『私を信じなさい』には『フフッ』って笑って『なんだそれうさんくさ』と軽く返してくれるんだもの。 ねえ、純、あなた本当に、5日前に目の前にいる人に振られたの……? ねえ……。

振られてから5日後

 純が矢晴に振られたと思ってから、あの会食まで5日で。 1週間も経ってないんだけど、純は矢晴に振られたと思っているのに、なんでそんなに余裕のある大人な雰囲気で矢晴に素敵なことたくさん言うの……なんでそんなにふたりは良い雰囲気なの……? とか思ったりするんだけども。 矢晴に惚れてもらうためにがんばってる純、と、純を惚れ直してる矢晴、だったりする? 純が振られたって思って担当に愚痴ってから、会食までの3日間で、やっぱり両想いだったエピソードあったりする……? 純が矢晴に担当の菊池と会えるように連絡頼んで、外で御飯食べるからそれなりの服買おうよって提案したけど買うのはヤダって言われたから、じゃあ私の服から着れそうなのを……オーバーサイズでだぼっとセーター着たりするのはオシャレだよね〜ってセーター着せたり……そんなこんなで、ラブラブな雰囲気にもっていったのか……? 純、いろいろとうまいこと運びよるけど、そこもうまいこと運んだのか……? 教えてくれ! 純!

ランキングの

 アンケートの回答がまた1件増えていて、ありがたやありがたや。そしてまたコメントもいただいていてありがたや、添削お褒めいただきありがたや。コメントもアンケートもお気軽にどうぞ。ブログのコメントはコメントでのコメント返しをしないけども、こんな感じで記事内で返したり、関連する感じの記事が増えたりなんかします。 ついでに、簡易チャットのほうだと、一応、いただいたコメントそれぞれお返事してます。会話が下手くそなのでビクビクしてたりするんですが……。 純のランキングは矢晴に自分が幸福であることの“説明”にはまったくならなかったけれど、純は矢晴に書かせた「好きなもののランキング」の内容やらしっかりと考えていて、【第21話】で『「好きなもの」って言われて「苦痛のないもの」しか書けないのはそういう状態だよ』と言ってくれたのが、とても素敵で。 そっかー、矢晴の書いたものは「苦痛のないもの」だったのか! と思ったりもするけども、矢晴の『ねる』から苦痛を取り除いてくれたのは、純のくれた電気毛布よね〜みたいな気分にはなる。 ただ本当に、「苦痛のないもの」だけなのかは疑問なんだけど。やっぱりなんか「純と寝るのが好き」「純とこたつで思考の共有したのが好き」という好きなものと、苦痛のない「適温の季節」なんじゃないかなーーーー? と。腐女子は思います! そしてちょぴっと落ちそうな感じの矢晴の目のコマのあと、純がどんどん寿司押し込んで『遊ぶな!!』っていう、ふたりのじゃれ合いがかわいくて! かわいくて! もーほんと、純がちゃんと矢晴のランキングが少ないことをしっかり考えてくれてて、とても嬉しい。そして矢晴が「好きなもの」が浮かばない状態であることをわかってくれているのが、とてもとても嬉しい。 同居1ヶ月目の昼間に飲み物たくさん列挙してて、そんなの選べないからやめてやれよって思ったけど、そこらも反省したりしたのかしらん? 『どのネタがもう一回食べたい?』からのふたりの会話がとても素敵で。今度寿司屋に行くってさらっと今後の予定が立ってるし、矢晴はちょっと考えて『……鯖寿司かな』って答えて、『思い出して選べるなら〜』『〜いつかまた再会できるよ』からの『〜私を信じなさい』『なんだそれうさんくさ』の、矢晴の笑顔よ! たまらん、仲良し。信頼……。素敵……。 矢晴がもっと元気になった時の好きなものランキン...

影響力

 純は自分の影響力を過小に評価している気がする。そりゃもう絶大な影響力をもっていたら、純が推す古印葵を世の中も評価するはずだし、評価しないでも「望海可純が推している」ってだけで持ち上げられるはずだし。そんなことになってないから、純は自分に影響力があると思ってない。 とはいえ、編集部では売れっ子作家だからとそれなりに持ち上げられているだろうから、多少の“ワガママ”は通る感じってのをわかっているんじゃないかとは思える。 【第21話】の矢晴の『看板作家のお前がやばいクレーマーくらいの圧で編集を〆たんだぞ』というのが、矢晴はほんと視野が広いというか世の中わかってる感じで、純が『そこなんだ』というときの顔がいい……。 で、純は今回の一件で、自分の漫画家としての立場が編集部に与える影響力を考え始めたのかなー? 矢晴に言われたことを思い出して、【第20話】で『私……視野……狭いな……』って気づいて。 自分のせいなのかどうか、を確認したかったのか、視野を広く持って全容を把握したかったのか、自分にできることをしたかったのか、自覚した影響力でもって編集の女性陣との会合をセッティングするあたり、反省してるのかしてないのかわからないけれども、自分の力を存分に使うその姿勢はとても好き。

同居カレンダー(編集部の動向つき)・改

【第21話】で純と矢晴と、編集の菊池と桃井の食事会が「花金」ということがわかったので、カレンダーを修正。 クリスマスイブだが大丈夫か? という気分を持ちつつ。金曜日ってのから逆算していくと矢晴が立ち聞きしてしまった打ち合わせしてたのが日曜日になっちゃうんだよなあ、と思って、でもさすがにこの日曜日、実は電気毛布もらった日だったり……はしないよな、あの流れ的には、と思うから、電気毛布の翌週であろうかな、と。 純は漫画よりも矢晴を優先するから、電気毛布くれた後も昼間に矢晴が喋りたいときとか落ち込んでるときとか付き合ってくれてて、夜に仕事進めてて、そんなのが続いていた状態であの打ち合わせの電話を聞いてしまった矢晴は……。 その5日後には外に出て人と会食できて。むしろ、これ純の役に立てる気分だったりしてるかな、矢晴。 2021年 11月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 編集部で会う。喫茶店でサイン、夕食に居酒屋。矢晴の家に送り届けたらゴミ屋敷 純が徹夜で掃除して矢晴を怯えさせて帰る。矢晴バイト無断欠勤(5回目) 矢晴バイトをクビになる。純の再訪。風呂を借りる。「おかえり」「ただいま」 望海可純が四階をやりこめる。その週の会議で後輩から四階が集中砲火 7 8 9 10 11 12 13 同居1日目。引っ越し当日。「こういう幸せを私にくれたのはあなただけ」。睡眠薬を多めに飲んだ。 同居2日目。財布を預ける。みりんを飲む 同居3日目。日中仕事、夜間療養計画。矢晴の病院の予約は3週間後 四階が辞表を出す。若手が結束し古参編集にクーデターを起こす 14 15 16 17 18 19 20 同居4日目。マウスウォッシュ。乾燥機から出したばかりの布団にくるまれ夜の隅から 同居5日目。実家に送る献本を詰める。純のネームを読む 同居6日目。ジョギング、布団乾燥機。思考の共有 同居7日目。温室で朝ごはん 同居8日目 同居9日目 同居10日目 21 22 23 24 25 26 27 原稿遅れ気味? 同居11日目 同居12日目 同居13日目 同居14日目。人間ドック 同居15日目 同居16日目 同居17日目 28 29 30 同居18日目 同居19日目 同居20日目 12月 日 月 火 水 木 金 土 28 29 30 1 2 3 4 原稿遅れ気味 同居18日目 同居19日目 ...