影響力
純は自分の影響力を過小に評価している気がする。そりゃもう絶大な影響力をもっていたら、純が推す古印葵を世の中も評価するはずだし、評価しないでも「望海可純が推している」ってだけで持ち上げられるはずだし。そんなことになってないから、純は自分に影響力があると思ってない。
とはいえ、編集部では売れっ子作家だからとそれなりに持ち上げられているだろうから、多少の“ワガママ”は通る感じってのをわかっているんじゃないかとは思える。
【第21話】の矢晴の『看板作家のお前がやばいクレーマーくらいの圧で編集を〆たんだぞ』というのが、矢晴はほんと視野が広いというか世の中わかってる感じで、純が『そこなんだ』というときの顔がいい……。
で、純は今回の一件で、自分の漫画家としての立場が編集部に与える影響力を考え始めたのかなー? 矢晴に言われたことを思い出して、【第20話】で『私……視野……狭いな……』って気づいて。
自分のせいなのかどうか、を確認したかったのか、視野を広く持って全容を把握したかったのか、自分にできることをしたかったのか、自覚した影響力でもって編集の女性陣との会合をセッティングするあたり、反省してるのかしてないのかわからないけれども、自分の力を存分に使うその姿勢はとても好き。
コメント