誰が悪いと

 今回の編集部の大荒れクーデター、なにが悪いかと辿ってみる。

・発端としては、古印葵に罵詈雑言かました四階を、望海可純が叱ったこと。それで、菊池を筆頭に四階にいじめられてたらしい編集者が声を上げることができた。

編集部で純と矢晴が会った日の菊池と四階の睨み合い、かなりヤバイ雰囲気ではあったから、あれはこれの伏線か。

・菊池が四階に古印葵の漫画をすすめなければ四階が矢晴にちょっかいかけることはなかった。そんな仲良さげな感じないのに、なんで古印葵の漫画読ませたんだろう……? という不思議な感じはある。矢晴に会うからって読み返してたところを四階が奪っていった可能性はありそう。

・桜木が純に古印葵が来る日を教えなければ、古印葵に罵詈雑言かました四階を純が認識することもなかった。純が古印葵に会いたいって希望してたから教えちゃうよね。

・後輩からの訴えをテキトーにあしらってた桜木。事なかれ主義なのか、楽天的なのか。桜木がもうちょっと踏み込んでいたら、こんなことには……?

・そもそも四階が後輩イジメたりとかしてなけりゃ、ねえ。たった半年でどんだけやらかしてんだと。

四階の人間性自体は矢晴の言うところの“壊れた車”であろうから、周囲の人間の働きかけとか重要であったのかもしれないけども、まああんな出来上がった状態ではそれも厳しそうな……? とはいえ、最初に報告を受けてる桜木も職場の問題としてなにかしら……とか思えたりもする。

たまたま、純が売れっ子漫画家という立場を笠に着て、局長だの受賞歴だの権力を振りかざして四階を攻撃したことで、四階の被害者たちが(勇気をもらって/煽られて?)、会議の場で(役に立たない)桜木を飛び越えてさらに上に報告と本人を糾弾という行動に出たということにはなるんだろうけど。

これが「純が原因だから責任を感じてなにかしらの行動に」と駆り立てたのかどうか……んー。でもまあ、純が煽らなかったらここまで大きな問題にならなかった……かといえば、遅かれ早かれ……な気はするから、むずかしいね。四階の件はきっかけに過ぎなくて、編集部内でこれまで放置されてきた問題が全部浮上しての立て続けのあれこれな気もしてしまうし。

でもまあ、編集部が大荒れで、担当が変わるとかは純が一番困るから、なんとかいい感じにおさめたい気持ちがあるんだろうな、という気はするけど。


いやなんか絵柄がちょっと変わった感じだからなのか、純の髪が短くなったからなのか、服装のせいか運動不足で肉がついたのか、純がいつもに増してがっしりめの大柄で、顔も大きくて、胡散臭さ倍増な雰囲気でなにを企んでいるのやら……。


矢晴が当時【第3話】で『四階と本質的に同じじゃないか』と思ってるけども、それと同じことを純自身が気づいたりしてるのかなー、今回。


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