放心
【第21話】で矢晴が菊池さんに謝られて、落ちる涙がスローモーションで、矢晴の心のなかのなにかも涙と一緒に弾け飛んだ感じの。次のページで1ページまるごとで放心状態の矢晴と、それを見つめる純の図がとても素敵で。
菊池さんの落ちる涙に映り込んでるものはいったいなんなんだろう? と思ったりもしつつ。
矢晴のなかでなにかが変わった瞬間を、純がしっかり見届けているのが、いいよねええーーー! と転がる。
【第1話】での『担当に言っても友人に言っても』『冗談だと思われてなにも理解してくれない誰も助けてくれない』という矢晴のあの時が、今、掬い上げられて浄化されたみたいな気持ち。
そりゃもう、今さらってくらいに遅いとも言えるけども、この菊池さんの【第21話】『あの時も今までずっと忘れてたことも』『本当にすみませんでした』って涙までこぼす担当の姿ってのは、矢晴の辛い過去を今の気持ちからそれなりに軽くしてくれるんだろうなあ、と。
そんな機会に恵まれた矢晴がいいなと思うし、それを目論んだわけではないだろうけど、その場を設けた純がいい。そしてちゃんと見ている純がいい。いいわぁ〜。
菊池さんが当時はなにもわかってなかったけど、今ある程度知識がついて、それが当時のことと結びついて、矢晴に対して謝れたことで菊池さん自身の心も軽くなっただろうし。
みんな、よかったね、ほんと、よかったね、って思う。
コメント