欲求

 【第19話】で純が重視していた欲求は「創作欲(創作意欲)」で、矢晴が重視していたのは「性欲」になるかなあ。

「「食う寝る」と同等の、同質の」とはお互いそれぞれの欲に対して思っているから、三大欲求という形にすると、

矢晴:食欲、睡眠欲、性欲

純:食欲、睡眠欲、創作欲

ということになる。価値観のすり合わせとしては、まずはここから、という気はするんだけど。


矢晴は、今の状態では「創作欲」がない、心の底にはあるけども、脳みそが拒絶するから、描かなくていい理由を求めている。「創作するのに理由はいらない」と言う純とは対立する。純はちょっと頭を回してやってほしい。

とはいえ、純は矢晴の「描けなくなった」は受け入れているから、あと一歩、という気はする。


純は、3次元に欲情したことがない、と語っているから、矢晴の言うところの「性欲」がない、ということになる。でも、機能的には問題ないし、2次元には向いているらしいから、「人間との直接の性交渉に対しての欲望がない」ということになろうか。ひとりで気持ち良くなって満足しちゃう子。

矢晴は「恋愛=性交渉」くらいの認識でいるかもしれないし、「両想い=性交渉」になってしまうのかもしれないし、「一緒に寝る=性交渉」だったんだろうな……と、【第14話】のラストの矢晴の表情に思いをはせつつ。

矢晴が性欲旺盛でというわけでなく、矢晴にとっての恋愛には肉体関係が付随するものという定義が存在している気がするから、性交渉が絶対で、そこが純と相容れないことになってしまうかなあ。


たぶん、この子たち、お互い元気なら三度の飯よりマンガ好きで、ばりばり漫画描く子たちだと思うのよねえ……。漫画の話してるときが一番充実しそうなんだけど。

ふたりとも元気な状態での欲求を順番に並べれば
矢晴:創作欲、性欲(肉体的に)、睡眠欲、食欲
純:創作欲、性欲(精神的に)、食欲、睡眠欲
くらいにはなりそうなんだけど……。

とか考えてても、矢晴が肉体関係求めてるのに純は応えてくれなくて、ってなったら矢晴が辛いし恥ずかしいよね……。


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