花金

 純が『花金ですし』と言ったから、この日が金曜日、ということがわかり。

同居カレンダーで、とりあえずここらへん? って入れてたのがズレたんだけども、いや、金曜日ってのはいいよ、別にいいよ、いいけど!

クリスマスイブ〜〜〜〜〜! ってなっている。

イブに彼氏と過ごす予定のない女性陣、なのか、イブなのに仕事(作家との打ち合わせ)に呼ばれてしまった女性陣、なのか、とかいろいろ考えたりするけども、あんなにブラックな会社じゃ彼氏つくってる余裕もないからイブでも関係なかったかもしれない。

純と矢晴は車で来たから飲みませんって、純の言い方がスマートで素敵。『2人とも車で』って純の運転する1台の車で来てるのに、まるで2人とも運転してきたかのように思わせるその会話テクニック……!

そしてまた、この会合を「どうしても」ってお願いしたのは純で、担当に連絡したのは矢晴っぽいよねえ、という感じがする。電話できたの? えらいね! 矢晴!

「作家(古印葵)と担当編集(菊池福子)との打ち合わせの場に、望海可純もいる」という形。で、打ち合わせだから経費で飲食代は会社持ち、会社に苦労かけられた分をここで。多額だって怒られたら望海先生もいたんで〜って言えば、会社は文句言えないと。うまい、うますぎるぞ! 純!

後で、自分の今の立場が今回の騒動の原因では……って話をするわりに、最初に自分の立場を利用する、その狡猾さ! 胡散臭いどころじゃない。

女性陣、会社への復讐もあってか、えらいこと飲むし。気分良くなって、いろいろ話してくれるし。

そして、純が菊池たちに聞きたかった本題も『あ、全ッ然 関係ないです〜』って『桜木さんが話をハショリすぎですね〜』って、あんなに切なげに落ち込んでたのがあっさり否定されて、おもしろいったらありゃしない。

いやさ、純、『もっと理性的で正しくあれば』って言うけど、あれで十分理性的だったよ?


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