映画

 純が矢晴のことを『映画の中のモーガン・フリーマンみたいな人です』と言ったり、純と矢晴が初めて会った日の居酒屋で映画の話をしたり、純が矢晴にサブスクで映画でもとすすめていたり、【第1話】でも『まあ漫画なんてただの娯楽だし』『私だって見て楽しんだのにタイトルを思いだせない映画が山ほどあるそりゃそうだ』とモノローグで語っていたりと、折々、「映画」が出てくるのだけども特に具体的にこの映画に絡めて、というのはない感じかな。

純が言う『映画の中の〜』というのはもしかしたら特定の映画を指しているのかもしれないなと思ったりもするけれど、よくわからない。映画での役どころなどの話かもしれない。担当は『モーガン・フリーマンつったらだいたい迷える若者に人生のなんぞやを教え導く役でしょ その人 情緒は逆モーガンじゃないスか』と言っていたから、純が矢晴をたとえたのもその教え導く人、というあたりなのかもしれないな、とは思う。

純と矢晴が居酒屋で話していた映画は実際にある映画なのかどうか、気になるけども、いまのところ、特定されている感じはないから、純と矢晴の世界にだけある映画なのかもしれないな、と思ったりする。

純は古印葵の漫画を『絵が映画みたいでページ全体のデザインがセンスあって〜』と褒めるし、矢晴は『純さんや私みたいな人間が評価するのは映画的な…言葉であまり説明しないタイプの作品だと思いますが』と、ふたりの感性は映画や絵に寄っていることを説明してくれたりしている。

とはいえ、純の漫画は比較的言葉で説明するタイプらしいから、映画的ではないということになるのかしらん。


ふたりとも、映画を見るのは好きそうだから、矢晴もわりかし元気になってきたことだし、ふたりで純のどでかいテレビでソファーで寛いで、映画見てほしいなあ。


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