矮小

 矢晴は、【第11話】で『もっと正直に矮小なものでいたい』と言っていたのに、【第19話】で『だってやってもやらなくても同じなんだよ』『お前のそばじゃ相対的になにもかも矮小になるんだから』と言っているのは、どういう心境なんだろうかな? と考える。

【第11話】だと、正直に慎ましく、という感じかなあ? と思うのだけど、その時点で矢晴は自分のことを「嘘つきで泥棒」と思ってるから、正直ではない、と思ってそう。

【第19話】だと、絵でもがっつり表現されてるけども、純が巨大で、矢晴はちっぽけで、ってことなんだろうな。

うん。矢晴はわがままになる必要もないけども、純のそばじゃ比較されるのが辛い、くらい言ってもよかったんじゃ……? とか思わんでもない。純だけは褒めてくれるんだけど。って、これはすでに【第1話】で考えてることだな。あと10ヶ月ちょっと後に。

そもそも、やっぱり純と矢晴の「わがまま」の定義をそれぞれ知りたい。私の思う「わがまま」とも違ってそうだもん。

閑話休題。

矮小でいたいと思っていて、純のそばにいたら確実に矮小でいられるのに、それに抵抗するのはなんなんだ、どういうことだ、という気分ではあるんだけど、“相対的に”矮小なのが矢晴の望みではないのだろうな、と思う。

いやさ、矢晴は矮小なものでいたいんだから、慎ましやかにささやかに、のんびりと創作して自分の世界表現してたらいいじゃない……? たったひとりのためにでも。


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