矢晴の彼女
矢晴は今28歳で、7年付き合った彼女とは1年ちょい前に別れてることになるから、矢晴が彼女と付き合い始めたのは20歳頃で、デビュー前にはなるはず。
矢晴の彼女は幼馴染だったらしいから、小さい頃から仲良くて、彼女になってからも7年も矢晴に付き合ってたのだから、かなり長い。
矢晴がデビューして、コミックスが出たのも喜んだろうし、2冊めの単行本で賞をもらったときには矢晴が授賞式に連れて行く程度に、かなり深い仲、という感じはある。
純には、その授賞式で彼女と歩く矢晴の姿ったら、どう見えてたんだろうなあ。矢晴自身が幸せそう、というのもあるだろうけども、純と比べて「矢晴は“それ”ができるから人生の伴侶を得られている」みたいには思ったんだろうかな、とは思えるんだけど。
矢晴の過去回想では、矢晴の意思決定に彼女が関与してる形跡がないから、彼女はいったいなにをしてたんだろうかな……? という感じはあるものの、デビューしてコミックス出して賞取って、これからって感じの彼氏がB誌に移ってからどんどん病んでく様子をどんな気持ちで見てたんだろうかな……?
結局、A誌での連載中、完全に病を得てしまった頃には『7年付き合った彼女も味方になってくれなくて連絡を絶って』と矢晴から関係を切ってるけども、本当に味方になってくれなかったのかどうかは、矢晴の言うことだから疑惑が残る。
たぶん、A誌での連載中、矢晴自身はバイトに出るための時間も完全にネーム作業に当てられていて、矢晴は連載予定の漫画家(無職・無収入)であろうから、矢晴が家族に無心して借金してたとかそんな感じで険悪になってって状態の、お金もない病んでる矢晴の生活を支えていたのは彼女だったろうになあ、と思うと、彼女が「こんな状況辛い」とか弱音を吐いたら矢晴は自身を責め立てられてると思ってもおかしくなさそうだなあ、と思える。
矢晴の元彼女には幸せになってほしいものだ、と思う。矢晴は純が幸せにしてくれるから、ある程度のところで、元彼女に苦労をかけたことを思い返してもいいと思うな。
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