より以前の

 純が価値観のすり合わせをしなきゃいけなかったのは、今の矢晴ともではあるけれど、それよりも矢晴がうつになる以前、元気だった頃に好きだったこと・幸福を感じることを紙に書き出してもらう、思い出してもらうのがよかったんではないのかな……? と思い始める。

そしたら漫画が一番になるし、漫画を描いていた頃の楽しさとか思い出してくれるかもしれないし、そのまま他のことも芋づる式に思い出して落ち込むかもしれないけど、純と一緒に電気毛布敷いたぽかぽかベッドで寝たら大丈夫だろうしさー。

病の状態の思考から出るものじゃなくて、病を得る前の思考や生活に有ったものが今のふたりに必要な情報な気がする。


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