独占欲

 純に独占欲があるかどうか、というとあるのかな……ないのかな……くらいの、ふんわりした感じになりそうな。古印葵を独占したい、とか、福田矢晴を独占したい、みたいな気持ちは今のところ見受けられず。矢晴を独占したいという思いがないのは、現状が専有状態だからなのかもな、とは思う。そして、純は古印葵を世に広めたい。

矢晴のほうはといえば、かなり純を独占したいという思いに駆られているように思う。純から『それに私は大きい家に好きな人を集めて一緒に暮らすのが夢なんだ!』と言われて、『自分の価値がすごく下がった気分になるのはなんでだ?』って思ったり、『きっと私みたいなのが家にたくさんいたら純が私の話を聞いてくれる時間はなくなるのだろうな』と考えたり。

ビデオ通話中の純の通話終了を階段で待つ180分とか、純を責めたりとか、『純にとって私はチワワ何匹分だよ?』とかとか。

純にとって特別な人になって純を独占したい気持ちがもりもりとわいてきてるのを、純が矢晴を逃げられないように甘やかして支配してると言い換えてしまう矢晴がかわいい。

純の『私生まれてから今まで2次元でしか抜いたことがないオタクだから!』って言葉に布団から抜け出していった蟲の姿に、矢晴の百年の恋が冷めた雰囲気をも感じたりはするけども。


コメント