生への執着
生きていたいという気持ちがあるにはあるけど、それ以上に死にたい病なんだろうかな、と思うんだけども。
純は矢晴を生かすため、生存させるために、人間ドック連れてったり、病院通わせたり、いろいろ調べて勉強して世話をしてると思うのだけども。
たぶん、矢晴が純から「生きていろ」って言われたと認識できたのは、同居21日目なんだろうな、と思う。
同居を迫られたときには『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』って、現状この先1年も生きてないだろうと予想されるくらいの期間限定に思えただろうし、純の家で微睡んで穏やかな安らぎを得たときも『違う世界に来たみたいだ』『ここで死ぬならいいかもな』っていずれすぐ来る死の瞬間を迎える場所として選んだみたいなもんだし。
同居21日目に純から「どんな形でも生きていろ。瓶のフタが開くまで」と言われた感じには受け取っていると思うのだけども。
やっぱりあんときの矢晴、お前死ぬんか……? みたいな印象だったのあながち間違いでもなかったんだな。純のショックはそりゃあそう、くらいに。
とはいえ、やっぱり何も生み出さずに無益に生きてる、世話されてる現状は、嫌なんだろうなあ……、矢晴。
死にたい気持ちを引き留めてくれた人に懐いてる、感じにはなるのかなーって思うんだけども。純のことが好きになってるの。独占したい気持ちとかいろいろ欲深くなって、それがまた嫌なのかなー、浅ましくって。
それにしても、たった3週間で、矢晴を死から生へと反転させた純の手腕と魅力よ……。とか思うんだけども。それができるの純が矢晴にべったりしてても3ヶ月位はかかるかと思ってた。
そこは漫画的な超展開だったりする……?
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