低解像度
矢晴がどれだけの解像度で世界を見ているかとかの話じゃなくて。
【第16話】で矢晴が純に対して『お前の低解像度でモノを語るな!』と言ったときに、【第6話】で純が『消えた人間から無能の烙印を押されたのだからせめて上からモノを言うのをやめろ』と考えていたのを思い出して。
ここしばらく、純の子供時代(父親を亡くした)から学生時代(クラスメートが死んだ)が純の性格形成の中でつながるものなのかどうなのか、と考えていたから、似たような言い回しに思い出しただけかなとも思うんだけども。
【第6話】の純の思考は、純自身にも向いているとは思うのだけども。純自身が自分に対して怒りなりなんなり何らかの感情をもって思っていることを、【第16話】で矢晴からも突きつけられた感じにもなるのかなあ?
矢晴は純が考えないから簡単に言うみたいに責めて、『考えろ!!』って言うけども。んー、純は純でそれなりに考えてると思うんだよなあ、というか四階に関してのことだと、【第6話】の『そういう人って治療が必要だと思いますけど…』『性格上自分から病院へ行くなんてしないんだろうなぁ』が何通りかに読めてきて、どれが正解かよくわからなくなってきてしまって混乱しだした、私が。
矢晴が純に考えさせたいのは、『けど矢晴には攻撃的にならないよ』と断言できない、将来的にどうなるかわからない、ってことだろうと思うんだけど、それを今考えろは酷だわよ? というか、ふつうは考えそうもないことだし。自分自身すら信用してない考え方になることな気がするし。ここらへんやっぱりうつ故なのかなあ? むずかしいわあ……。でも、純の「攻撃的だと自覚している上で、矢晴には攻撃的にならない」というのは「矢晴を守るよ」になってると思うんだよなあ。
ただ、純はこの夜の矢晴の言ったことはすべて一旦思案の外側に置く気がするから、この先、まともな思考で対話できるときに改めて考えたりとか話したりとかするのかな。同じ話題をちゃんとした対話で上書きできたら矢晴に良さそうな気がする。
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