この夜の

 同居1ヶ月目のこの夜の、寝室に向かってから矢晴が純を引き留めたこの時間までの2時間足らずで、純と矢晴の関係が大きく転換したというか、一歩前に進んだというか。

矢晴が純のことをなにが原因でどんなふうに怖いと思っているか、を話してくれたことで、とりあえずふたりの関係において、矢晴の恐怖を純が知ることができたし、純はそれをしないことを矢晴に約束した。

約束自体は、矢晴がその約束を信用できるかどうかにもなるけども、純はその都度、約束してくれると思うし。

純は純で、矢晴の言ったこととそれに対する自身の反応と自分の悩みとなんだかんだ、認識して、自分と矢晴と古印葵への崇拝・狂信を見つめ直すみたいなことができたのかなー?

結局のところ、まだまだ、お互いはっきりと話し合わなきゃいけなかったり、見つめ直して話したり、しなきゃいけないことはいろいろありそうなんだけど。と考えると、「セリフが多すぎて65話くらいに」はむっちゃ納得するし、そんだけこのふたりの会話が見れるのか〜と思うとむっちゃワクワクする。

矢晴は純のことが好きかどうかを話してやらなきゃならんし。

純は、自分の父親とその友人との関係について矢晴に解きほぐして説明してもらったほうがいいし。性欲と欲情と〈それ〉に関してのどうこうも、どうにかこうにか細分化してひとつずつ考えたほうがいいし。

矢晴は現状、病によってネガティブ方向への思考が止まらなくって壊れてる、みたいなところがあるけども、純は誰にも指摘されることがないけど壊れてるみたいな感じがあると思うし、自身が異常かもと思いながらもそれを表明できないから、と歪んでいく部分があるのかなーと思うからそこらへんを矢晴との関わり合いでどうにかこうにか……?

矢晴のほうが大変そうでいて、純のほうが抱えてるものは多すぎる感じがするわね。

そうなんだよ、むしろ、「人に嫌われる言動として発露」するほうが場合によっては助けてもらえるかもしれない(多くの場合嫌われるだけで助けられることはない)けど、どこにも発露しなくて静かに壊れてくことのが多いんじゃないのか……? と思うから、矢晴の四階の話はいまいち。たぶん四階に限定するために一側面を決めつけてる感じにしか思えないんだろうな、私には。

余談で終わった。


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