ジャンルの

 それぞれジャンルによって定義がある。

数多ある恋愛小説のなかで、「ロマンス小説」というからにはハッピーエンドでなければならない。とか。ハッピーエンドじゃないならロマンス小説じゃない、とかの話題はちょっと前に見かけた。

「BL」は「ボーイズラブ」だから、「男性同士の恋愛・性愛」が描かれるもの、と認識している。性愛については、とりあえず置いておいても、恋愛は欲しい。

そして、「ブロマンス」については、「男性同士の度を超えた友情と信頼関係」だけども、恋愛・性愛には発展しないものだから、BLをブロマンスと言われると私は怒りがわく。

ついでに、私はその設定に恐ろしく拒絶反応を抱くので好んで読むことをしないが、オメガバースなんかは、本国のスラッシュ愛好家(腐女子)のうちの「左右固定派」が攻めと受けを固定化するためにひねり出したものかと思うので、日本の腐女子が攻め受けの設定をわやくちゃにしているのを見かけると、ちょっとかわいそうになるし、それはジャンルとして異端で冒涜で、ジャンルを名乗ってはならんものになっているかと思う。

という、前置きが長くなった。


とりあえず、今回【第16話】で、まだこの先ちゃんとBL展開ができそうな余地はあるにせよ、私がひどく狼狽えてしまったのは「ボーイズラブで同性愛以外のセクシュアリティがぶっこまれるとは思っていなかった」からではある。もしかしたら、探せば実はあるのかもしれないけども。

恋愛物語の主人公が恋愛不能者だったりしたら、その時点で物語が破綻してやしないか……? となるし。とはいえ、愛を知らないものが愛を知っていく物語、はわりと多くあるかな、とは思うので、描きようではあると思うのだけど。

描きようではあると思うのだけども…………、むずかしかろうもん……?


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