純の理想
理想の漫画家は古印葵。『私じゃ古印葵を紡げないのは私が一番知ってる』けども、『古印葵みたいに絵が上手くなりたい』『もっと色んな事を考えて答えられるようになりたい』と思っている。
純の理想の関係は『死ぬまで孤独じゃなくなる約束』ができる関係。「キツい洒落が言い合える」「常套句の冗談」だけど「約束した」「慈愛」あたりの言い方は過分に、純の子供時代の屈折と誤解が山盛りになってそうだけども、父とその友人の長年培ってきた友情自体は、子供心にも純の憧れにはなってたのかなあ? とは思う。
純は矢晴とそんな理想の関係を築きたい、だけなんだろうなあと思うんだけども、長年培ってきた気の置けない気心の知れた親しい友情関係に対して、出会った翌日に約束先行では、到底そんな関係になれるはずもなく。
矢晴のことが好きで世話したい、世話できるけど、『好きなものしか愛せないのが人間の弱さですから』って矢晴に言われちゃってるから「矢晴のことが好きだから」って言えない。矢晴のことしか助けない純は、排他的で残酷だから。
矢晴は純と性愛含めた恋愛になるなら、純の家に暮らしてる大義名分が立つとも思っているような気がしないでもないんだよなあ……と私は思ってしまうのだけども。恋人同士が一緒に暮らすのは自然だし? 一緒に寝るのも自然だし?
純は古印葵の漫画に心掴まれて、初めて矢晴を見た時から矢晴に恋してると思うんだけどなあ。今はもう『それと』『いっぱいこんな顔が見たい』って矢晴の笑顔にぞっこんだし。ただそこに性欲が乗るのかどうかは純次第な感じはあるけど。
LOVEだよ、LOVE。
余談。最近、どうにもOやAを見ると入れ替えたくなって、LAVEなんて単語あるのかしら? って思って調べたら「洗う」とか「沐浴する」とか出てきて、純は矢晴を洗ってあげてたなあ……と、思いを馳せ。こじつけすぎだよ……。ははは。
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